よく知られる投資手法に「ドルコスト平均法」があります。
米国を代表する大型株500銘柄で構成されたS&P500やeMAXIS Slim全世界株式、通称オルカンなどを継続的に積み立て設定している人も多いでしょう。
ビットコインをドルコストで買い続ける人もいますね。
毎月定額で自動的に買い続ける。
一見シンプル極まりない投資なのですが、最近積み立て設定を解除する人が多いらしい。
言うまでもなくトランプショックの影響が大きいのでしょう。
米国トランプ大統領が打ち出した関税政策によって世界の市場が大揺れしています。
非課税制度のNISAも相まってここ数年で投資を始めた人々が、不安になるのも無理ないことかもしれません。
しかしあらためて述べるまでもなく、ドルコスト平均法においては不透明な局面や下落局面こそ、リスクを抑えつつタイミングにとらわれず投資を継続できる時期であるはずです。
なのになぜ、みんな解約してしまうのか?
どんな投資であれ、投資家には自分なりの信念が必要です。
投資哲学といってもいいかもしれません。
ドルコスト平均法だから簡単に、確実に稼げるなどという保証はない。
では、どうすれば信念や投資哲学が備わるのか?
それにはSP500なり全世界株式なり、ビットコインなり、自分が選んだ投資対象に対する理解がマストです。
要するに勉強してないと軸がブレるわけです。
過去の市場の変動、長期的な視点、自分のリスク許容度。これらについて日頃から考えをめぐらすことが大切です。
米国株だからドルコストだからとなめてかかると、いざという時にメンタルがぶれて結局大損する。投資家あるあるですね。
自分が腹落ちするまでの深い理解がないと、ちょっとしたボラティリティでも耐えきることができません。感情に負けて撤退するのがオチです。
もちろん、ドルコスト平均法が絶対的に有利とも言い切れません。
上昇局面においては一括投資の方が効率がいい場合もあります。
まあ楽な儲け話などないということです。
投資で結果を出すために我々は、結局勉強するしかないのです。