一週間の投資の振り返りをします。
ご自身の投資は自己判断、自己責任にてお願いします。
今週は、ドル円が一般紙の一面トップに載るまでに注目されました。
日本円が対ドルで急落しました。
一時144円99銭まで下落。今は142円台で推移しています。
世界各国がインフレの抑制に向け、政策金利を引き上げるなか、日本銀行は大きな動きを見せていません。
岸田総理と日本銀行の黒田総裁が会談をし、コメントを発表しましたが、市場は口先介入と捉え、効果は早晩剥がれ落ちると見ているようです。
海外勢は日本国債の売りポジション比率を高めていますし、日本国内でも日銀の金融政策に様々な意見が出始めています。
この動き、ここまで顕著になったのは、そんなに昔のことではないと感じています。
ドル円が年初比で20円以上下落し、日本国民の資産が世界経済のなかで目減りしていると考える人が増えました。
一向に賃金が上がらず、今やアメリカの2分の1、韓国にも劣後するとまでいわれています。
そんななか、すでに建設業界など価格転嫁が進む業界と、そうではない業界に濃淡が生じています。
例えば、今まで100円を売りにしてきた激安の回転寿司チェーンが軒並み営業赤字に陥っています。
スシロー、くら寿司なども、原材料価格の高騰に太刀打ちできず、100円戦略を断念し、それでも利幅を稼ぐのが難しくなっている。
ご存じの方も多いと思いますが、10月から多くの食料品目の価格が上昇します。
これまでステルス値上げでなんとか体裁を取り繕ってきた食品メーカーも、いよいよ価格に転嫁せざるを得なくなっています。
それでもなお、買い物していて値段があまり変わらないと感じる品物があれば、それはおそらく食品メーカーが大手スーパーなどの圧力を押し返せずに材料コストを自社でかぶっているだけなのかも知れませんし、そういう会社は、厳しいですが早晩潰れていくことになる可能性が高い。
今週の半ば、TMVの含み益は100%を超えました。
日本債券ベアファンドも、今は含み損の状態ですが、多分遠からず利益が乗ってくると考えています。
この記事、毎週この2銘柄の価格を載せているわけですが、
ただ単に儲かったから嬉しいと言いたいのではありません。
TMVも、昨年中は含み損を抱えていました。その時点から、このブログで紹介してきたはずです。
国債価格が下落するということは、金利が上昇することと相関しています。
つまり、インフレが顕著になり(かつてFRBは、インフレは一過性だと言っていました)、多分我々の生活にも大きな影響を及ぼすことになるだろう。
そのように推測し、アラームとして毎週このブログで自分なりに検討してきたのです。
それが、いよいよ一般紙の一面にまで取り上げられるまでに顕在化してきた。そのように考えています。
これから、日本でもインフレは、体感として我々の生活を厳しくしていくでしょう。
そして、日本円の下落は、我々の資産を相応のスピードで溶かしていくことになるでしょう。
それを知っているか?知っていても、気付いてない振りをしていくのか?本当のゆでガエルになる前に、なにか打てる手はないか?
そんなことを本気で考えないといけないのですね。
もう遅いかも知れません。でも、まだできることはある気もしますし、乗り切るには非常に難しいハンドリングが必要な感じもしますが、自分としてはできることはやるしかないだろうと考えています。