1週間の投資の振り返りをしていきます。
あくまで個人的な見解に基づく内容です。ご自身の投資については自己判断でお願いします。
さて先週は、1ドルが145円に達し、ついに政府、日本銀行が為替介入に踏み切りました。
介入を受けて、円は142円台にまで値を戻したのですが、個人的には「焼石に水」とはまさにこのこと。たった20兆円で。そのような印象を持ちます。
このブログ、特に週1回相場の振り返りについて記事にしてきたわけですが、
まさにこのシナリオを想定して投資実績を毎週公表してきました。
現状その通りに推移しているのですが、しかしそれでも、この先の動きについては、非常にまずいという危機感を感じます。
投資を実際おこなっている人、この記事を今見てくれている人であれば、感応度は高いと思うのですが、世間の大勢の人々は、いまだにこの空気感の変化にさほど気付いていると思えません。
せいぜいが、最近買い物の値段が上がったよね、程度でしょう。
しかし、その感覚はこれからひどい痛みに感じられることになると確信します。
今回の円安、そして為替介入は一般紙の一面にも大きく掲載されました。
ひたひたと進行していた危機が、閾値(いきち)をこえて一般に顕在化するのは、これからです。
このブログではデフォルトの、1週間の国債ベアファンドの動きを振り返ります。
まず、20年超米国債ベア3倍ファンド、ティッカーでTMVと呼ばれる銘柄になります。こちらは米国株ETFで調べると出てきます。
2021年に、1年を掛けて薄く仕込んできた銘柄ですが、もともとの投資額350万円より、含み益のほうが大きくなってきました。
続いて、日本債券ベアファンド。こちらは日本の投資信託になります。
こちらはほとんど値動きなし。損益はマイナス圏内ですね。
ところで、
なぜこのブログで毎週、米国債と日本国債のベアファンドを並べて掲載しているのか。
特に、日本債券ベアファンドについてはマイナス推移です。何の自慢にもなりません苦笑
しかし、この記事を書いている理由は、2つのファンドの対比から見えてくるものにあると思っています。
一概に言い切れませんが、しかし国債の価格というものは、その国の政策金利に大きく影響します。
つまり、米国はご存じの通り、FRBが先般もFFレート0.75%の引き上げを発表したように、急ピッチで金利引き上げに動いています。それでも、遅きに失したといわれている。
何が遅かったのか。物価の上昇に比して、FRBの初動が遅い。そこを非難されているわけです。
当初、FRBは物価上昇を「一時的」と断じて、手を打ち損じたのですね。
それでも、米国内のインフレが看過できない水準にまで上昇したことにより、今ではFOMC毎に0.75%刻みでFFレートを引き上げています。
一方の日本。
前述の、日本債券ベアファンドの含み損を見ていただくと分かる通り、ほとんど値は動いていません。
これが何を意味するか。
つまり、日本では政策金利がまったく上がってこないのですね。
この夏、英ヘッジファンドのブルーベイなどが、日本国債のプット、つまり売りポジションを仕掛けた、日本債券ベアと目線は同じ。
それでも、政府、日銀は国債を買い支えたのですね。確信的に、金利を引き上げようとしないのです。
日本銀行の総裁である黒田さんは、今後2、3年は金利引き上げをしないと明言しました。しかしですが、黒田さんの総裁任期はどんなに長くても来年4月までなのですがね苦笑
今、ドルと円の相関的な話になっていますが、しかし米ドルにしても、国内では歴史的なインフレに苦しんでいるわけです。
通貨そのものの相対的価値が問われることになるのですね。
あくまで自分の投資の振り返りとして書いていますが、
5年前から始めた仮想通貨投資でしたが、昨年5月に全撤退し、多少の利益を得て、
今年はロングでは勝てないと腹を括って、かといって何をしないというわけにもいかず、基本ノーポジ、局面でショートと、あと自分の勉強もかねてTMVなどを少し保有し、
今後、来年以降に向けて、その先のシナリオを考えていく局面に入りつつあるのではないかと感じています。自分としては、いつか来た道に戻るイメージを持っています。