コロナ感染が落ち着きつつあるなかで、観光優遇策である「全国旅行支援」が実施されていますね。
外国人についても新規入国制限の見直しがされ、旅行・飲食業界ではインバウンド需要への期待が高まっています。
夏には第7波と呼ばれる感染拡大があったにも関わず、イベントや祭事などの開催判断については、あきらかに昨年とは異なり、制限付きではあるものの開催される行事も増えてきたように感じます。
日本というのは四季がはっきりしている土地柄ですが、特に春や秋には作物の収穫を祈る祭事が多く催されてきました。
農耕社会の日本にとって、大きな節目でもあったのですね。
特に農家にとって、秋というのはお米の収穫時期を迎えての、まさに一年の仕事の節目なのです。
無事に収穫を終え、来年の豊作を祈願する神事が、全国各地にあるはずです。
それが、ここ数年はコロナの感染拡大で中止に追い込まれた。
おそらくですが、
日本人というのは、田舎か都会暮らしかにかかわらず、祭事や神事をとおして心を整えてきた民族だと感じます。
お祭りには、神社や寺院が関わる、というよりも神仏に奉納するのが目的というお祭りも多いでしょう。
近所を見ていただくと分かるのですが、
今年は明らかに行事が多い。
大きな時間軸から考えても、今がひとつの節目なのですよ。多分ね。
コロナで自宅に巣ごもりし、季節感が薄らぐ感覚すらあった我々ですが、
近くで祭事やイベントがあれば足を運んで、日本人が本来感じていた季節感というか、時間の感覚を取り戻すといいのかもしれません。
インバウンドでやってくる外国人たちも、
日本が物価安だから来たい。だけではないのですよ。
日本にしかない感性にあこがれを抱いているのは間違いないと思いますけどね。