米国のインフレは終息するのでしょうか?
一週間の投資を個人的に振り返ります。
ご自身の投資判断は自己責任でお願いします。
米国はレイバーデイで市場が休みだったこともあり、大きな動きがない週となりましたが、
そんな中でも注目を集めたのは、FOMCの議事録が公開されたことでしょうか。
一週間のニュースを振り返ります。
11月10日に発表された10月分のCPI米国消費者物価指数が7.7%と市場予想の8.0を下回ったことを受けて、長期金利が下落に転じ、相反して株価が反転上昇。ドル円も7円下落しました。
議事録にも記されたのは、政策金利の引き上げ幅これまでの0.75%から緩やかな上昇に転じる可能性についてです。
これまで、歴史的ともいわれる0.75ピッチを4回繰り返してきたところを、0.5ピッチにするのではないかという見方が今のところ大勢です。
ただし、あくまで政策金利の引き上げ幅を緩めるということであって、金利を反転、引き下げするという話とはわけが違います。
個人的に今の市場は、インフレ反転、金利引き下げ期待に、やや過度に触れ過ぎていると感じています。
最近特に思うのですが、市場はインフレ鈍化に過度の期待を抱き過ぎです。
ここでFRBが金利引き締め、お金ジャブジャブの回収を緩めることになれば、再びインフレは上昇を始めるでしょう。
これまでの動きが強かった分、揺り戻しも大きい。現時点では、ただそれだけのことと判断しています。
では、個人的に保有する米国長期債のベアETFであるTMV、そして日本債券ベアファンドの動きを確認します。
まずTMV。
一時期、評価額で1,000万円(プラス利確96万円)あったことを思うと、ずいぶん大きく下落したものです。
一方の、日本債券ベアファンド。
こちらも相変わらずの含み損です。
ただし、個人として前述の通りの状況認識をしているので、今すぐに手放すことは現時点で考えていません。
今後の動きについては、12月のCPI、そしてFOMCを注視しつつ投資判断を行なっていくことになると思います。
今の動きが本物のトレンド転換なのか、それとも揺り戻しなのか。その見極めがすべてという感じがしています。