いつもの、一週間の個人的な投資の振り返りをします。
ご自身の投資判断は自己責任でお願いします。
12月に入り、市場のムードが変化したと感じます。
次の段階への準備を急ぐ必要があるのか、ギリギリのタイミングまで考えます。
今週のニュースとしては、先週金曜日の夜に発表された米国の雇用統計に注目していました。
結果は、就労者→増加。平均賃金→増加。
雇用統計は、市場予想に比して強い数字となりました。
就労者 予想20.2万人 結果26.1万人
失業率 予想3.7% 結果3.7%
平均賃金 予想0.3% 結果0.6%(前月比)
米国の雇用環境はいまだ強い状況にあり、FRBがインフレ対策として政策金利の引き上げを継続するとの見方が強まった。かのように見えました。
しかし、ニューヨークタイムのザラ場は、発表直後こそ長期金利の上昇、SP500は下落、ドル円は上昇となったものの、
終わってみればまだ、市場前の水準に戻してきました。
こと長期金利についていえば、
政策金利については今後も上昇幅は分からないながらも、引き続き上昇。しかし長期金利が3.5%を割る水準まで下落し、長短金利の逆転幅「逆イールド」が0.8%にまで広がっています。
逆イールドと言えばこれまでも、株価大暴落の前兆とされ警戒のシグナルとされてきました。
これから米国株は上昇するという意見も多くなっています。しかし、こと金利を見るかぎり、市場はリセッションを織り込みにいっている。米国の長期債を買う投資家層が一定以上存在しており、長期金利の下落につながっている。
その前にはCPI消費者物価指数も発表されます。
今、投資家は次のシナリオを見極めようと動いている。そのような印象を持ちます。
いつもの、米国長期債ベアファンドTMV、そして日本債券ベアファンドの値動きを確認します。
まずTMV。大きく下落しています。今月の動きに細心の注意を払いつつ、個人としてどのように対応するか判断したいと思います。
日本債券ベア。
こちらは、大きな動きなしです。
今後の見通しとしては、
個人的に、マイケル・バーリが言うように、やはり来年以降のリセッションは避けられないのだろうと思います。
そこを市場がいち早く織り込みにいったがゆえの逆イールドなのか。それとも、金利上昇幅が緩やかになったことの揺り戻しなのか。両方か。動向を注視したいと思います。