Another skyを探す旅

激変する世界を生きるヒント。それは自分の足元にある

「これから」を見極めるのはむずかしい。ただ、「これまで」を振り返ることはできる

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もう、コロナは勘弁してほしい

 

誰もが、そう考えています

 

 

緊急事態宣言が解除され、少しづつですが、失った日常を取り戻そうと日本中が動き出そうとしている感じがしています

 

 

嫌な話ですが、

 

そんななかでも、一日あたりのコロナ感染者数は全国で100人を超えてきています

 

 

また、日本では一旦終息に向かっているかのようですが、世界に目を向けるといまだにロックダウンが解除できていない国もある

 

世界は、なお混沌とした中にいるのです

 

 

この先、どうなっていくのだろう?

 

 

そんな不安を持つのは当たり前のことです

 

 

しかし、これまでもそうであったように

 

未来のことをいくら考えても、分からないものは分からない

 

こういう、歴然とした事実がある

 

 

「これから」を見極めるのはむずかしい

 

 

ただ、我々は

 

「これまで」に起こったことを振り返ることはできる

 

そんなことを考えています

 

 

半年前には考えもしなかったことが起こったのです

 

ちょっとあり得ないことです

 

 

コロナウイルスだけではなく、我々の気持ち的にもちょっと落ち着きかけた、このタイミングで考えることがあるように思うのです

 

 

 

「これまで」なにが起こったか

 

 

コロナウイルスが本格的に問題視されたのは1月末だったと認識しています

 

1月末といえば、中国の春節にあたる時期です

 

 

本来であれば、多くの中国人が正月休みを利用して日本にも大挙して訪れるはずでした

 

それが、思いがけず中国政府の渡航規制によって、インバウンド需要の見込みが大きく狂った

 

そんなところから話題になりはじめたのです

 

 

それでも、この時期はまだ、日本国内でもどこか「対岸の火事」扱いでした

 

この頃、僕も香港、クアラルンプール行きをキャンセルしたのを思い出しました

 

 

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本格的に危機意識が高まったのは2月3日、横浜港にダイヤモンド・プリンセスが入港してからではなかったでしょうか

 

船内感染の惨状は世界に報道されるところとなり、日本政府の対応が世界から非難されました

 

結局、全員が下船するまで1ヶ月を要することとなり、しだいに国内感染者も増加していったのです

 

 

アジア人を「バイ菌」扱いした欧米各国にもウイルスが飛び火することとなり、むしろ震源地の中国よりも深刻な事態に陥りました

 

世界で約968万人が感染し、49万人が亡くなりました

 

現在では、少なくとも480万人が回復しているものの、いまだ終息したとは言いがたい状況です

 

日本でも1万8千人が感染し、約1千人が亡くなったのですが、どういう要因があったのかは別として、現状は「小康状態」にあります

 

 

 

解決策を見出す

 

 

感染の第一波が収まったとしても、いつか必ず第二波、三波がくる

 

そう思う人も多いでしょう

 

 

人類は、どのような手を打とうとしているのか

 

これはもう明白で、ワクチン開発、それと治療薬ですね

 

 

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世界のバイオサイエンス企業が開発にしのぎを削っています

 

 

ワクチンなど、何種類も必要というよりも、むしろ効き目のある一発が必要なわけで

 

それを開発できた企業が勝者となる、そんな話ですね

 

日本政府がワクチンの国内供給をめぐって、アストラゼネカと協議するという報道もありました

 

いずれにしても、人類はワクチン、治療薬によっていつかはウイルスを抑えるのだろうと思います

 

ただ、それがいつ人々に行き届くかは明確に分からないし、ウイルスも進化するかもしれない

 

 

マスク着用や手洗いといった基本的な予防も含め、これまでウイルス感染を防ぐために様々な努力がなされてきました

 

世界中の人々がマスクを着用する

 

 

ちょっと前まで考えもつかなかった光景が、これからも日常的になっていくのでしょう

 

 

 

経済は、別のフェーズに入った可能性が高い

 

 

一方、経済的な側面からこれまでの期間を考えると、どうなるか?

 

僕は、コロナによって世界経済が、今までとは異なるフェーズに入った可能性が高いと考えています

 

 

コロナ騒動の影響を受けて、これまではどうだったのか?

 

少なくとも、日本だけをとらえると、日本の会社はよく持ちこたえているという印象です

 

 

外出自粛によって、人々は外食や買い物を控えるようになりました

 

巣ごもり消費という、インドア生活に適したアイテムの需要が高まりはしたものの、アパレルや小売、飲食、サービス、旅行、宿泊など、絶望的とも言える売上げ減少となったはずです

 

象徴的なのが、レナウンの倒産です

 

しかし、

 

これだけの消費の冷え込みが起これば、もっと倒産が増えてもおかしくないはずなのに

 

そんなことを考えていました

 

 

東京商工リサーチの「全国企業倒産状況」によると、5月の倒産件数は314件と、1964年以降、約半世紀振りの低水準だというのです

 

これは、どういうわけか、あまりマスコミも大きく取り上げていません

 

おそらくですが、政府の資金繰り支援、具体的には日本政策金融公庫などの融資が、かなり効いている可能性が高い

 

「真水」と呼ばれる新規のお金をぶち込めるだけぶち込んだので、とりあえず呼吸はできている

 

そんな状況なのかもしれません

 

ここを、冷静に考えないといけない

 

じゃあ、このあとはどうするの?

 

ということになりますね

 

この3、4か月に起こった変化を冷静に分析し、これまでの事業を、これからのニーズにいかにマッチングさせていくのか

 

そんなことが問われるのでしょう

 

 

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海外に目を向けると、

 

製造業のサプライチェーンが完全に寸断されました。いまだに地域によっては操業自粛を強いられているところもあります

 

日本電産の永森会長もおっしゃっていますが、

 

リスク分散したつもりだったが、ここまでのリスクは想定していなかった

 

それが、経営者の本音でしょう

 

永森さんは、こうも言っています

 

コロナ後は、世界の景色はガラリと変わる

 

僕も、その通りだと思います

 

 

 

「異次元」に突入したという事実

 

 

金融政策はどうでしょう

 

 

中央銀行である日本銀行は、コロナ前からすでに金利のハンドリングができない状況にありました

 

「死に体」とまで言われた日銀に何ができるのか?

 

いま、誰もが首をかしげる株高が起こっています

 

日銀がETFやREITを買いまくっている。下支えをしているのです。究極の国策相場です

 

それは、日本だけではなくアメリカのFRBも、程度の差はあれやっていることは似たり寄ったりです

 

なんといっても、11月には大統領選挙が迫っています

 

白人警官による暴行に端を発し、アンティファ(ANTIFA)などと、ただでさえ荒れ狂っているアメリカ国内で、これ以上支持率を下げることになる事態をみすみす放置するわけもありません

 

今、世界は、金融政策的にコロナ前には想像もできなかった状況下にあります

 

今日、どこかの国がデフォルトしても、とくに驚きません

 

 

日本銀行が、アンコントローラブルな状況にあるとすれば、日本経済の行方をどう考えるべきか

 

なんといっても、丁半ばくちのようなものですから

 

財政拡大論にのるか、そるか

 

岩石理論と揶揄する学者もいますが、とはいえ一度大きな岩石が坂を転がりだしたら、誰も止めることはできない

 

ハイパーインフレの懸念など馬鹿げている

 

そんな学者の言うことが正しいか、間違いなのか

 

そんな丁半ばくちが、いつか白黒つくことになります