ビットコイン価格が大きく下落しました
今日は、ビットコイン価格の下落から考える、相場暴落時の対処法について考えてみます
結論は、「撤退」を判断するのか。それとも、「やられたらやり返す」のか。腹を決めるということになります
ビットコイン価格
ビットコイン価格が大きく下落しました。足元では5,000ドル台で推移していますが、最安値では3,000ドル台にまで暴落しました
ご存知の通り、世界的に株価も大暴落しています
日経平均株価も大きく下げ、日経の3月13日終値は、1万7,431円にまで落ち込み、1990年以来の、約30年ぶりとなる記録的な下げ幅を記録しました
このような、世界的なリセッション突入の渦中にあって、僕としてはゴールドのような、いわゆるリスクオフ資産と考えられるアセットに注目していました
ところが、ここ数年上場基調にあった金価格が、下落に転じました
そして、徐々にリスクオフ資産としての色合いを強めつつあると思っていたビットコインも、大きく値を下げることになってしまったのです
一方、この下落相場で資金の逃避先になったのは、債券、スイスフラン、そして日本円などです
僕は昨年末、ビットコインの価格推移を自分なりに予想していました
2通りのシナリオがあると考え、「Plan A」と、「Plan B」の2つの展開を予想していました
現状は、コロナウイルスを材料に、大きく値を下げ、投資家をしてはあまり考えたくない「Plan B」も現実的になってきた状況にあります
つまり、低価格帯でのペナント形成による、価格の硬直です
しかし、もしこのままPlan Bで推移する、つまり低価格のまま推移するとすれば、ビットコインは大きな危機を迎えることになります
ビットコインは崩壊するか?
今年の5月頃と予想されています
半減期の到来によって、ビットコインのマイナー(採掘者)のマイニング報酬が12.5BTCから6.25BTCに半減することになります
一般的なマイナーの、ビットコイン採掘の損益分岐点は約7,400ドルと考えられています
つまり、現在の価格では、マイニングしても「割が合わない」ことになります
マイナーは、多大な電力コストを払ってビットコインのシステムを維持している。その担い手が減っていく、もしくはいなくなる
それは、ビットコインの崩壊を意味することになります
ビットコインの投資家は不安だと思いますが、それは株式の投資家であっても同じことです
なんといっても、コロナショックの終わりが見えないのですから
個人投資家の戦略は?
まず、我々はこのような相場に立ち会っていることを、しっかりと自覚しなくてはならないと思います
このような相場を体験することは、そうそうない
相場では、というか人生も同じだと思いますが、いつ、いかなるときも、どのような不意打ちが襲ってくるかは分からないです
なので、平時から、最悪を想定して戦うしかない
特にビットコインのような新興のアセットに対処するのは、もともとゼロだったという、究極の下から目線が必要です
つまり、絶対に負けない資金管理をする
この部分について、深い反省が必要です
そして、ここからが大切なのですが、
不意打ちで殴られたからといって、相手に対し文句や悪口をつぶやいていても、何の意味もない
選択肢はいくつかあると思いますが、
逃げを決め込むか?
とにかく、殴られるのに耐えるか?
それとも、反撃に転じるのか?
いずれにしても、自己の責任による意思決定が必要となります
個人的な戦略
僕個人としては、現時点のビットコイン価格でも、トータルで損はしていない
もともとビットコインの取得単価が安いのと、昨年に利益確定したのが大きく寄与しています
利益確定については、2017年11月の下落相場を経験したうえでの反省に基づくものです
このときは、メンタル的に相当きつかった
とにかく、負けない戦いに持ち込む
ストップロスを設定するのも、有力な対策でしょう
僕個人に関して言えば、現時点でも含み益がある状態です
税金も考慮しつつ、これからもその時々で判断していきます
もうひとつ、
僕としては、反撃の一択だと思っています
といっても、ビットコインを買い増しするという意味ではありません
とにかく、金融商品のほとんどが下落しているので、自分なりに、どのアセットに投資していくか、タイミングを判断して決めていきます
ここからの行動が、後々に大きく差を付けることになると思っています
ビットコインについては、
このまま崩壊というシナリオは、いくらなんでも無いだろうとは思っています
こんなことで崩壊する仮想通貨のために、世界各国が法規制やシステムを構築してきたのか、とも思います
財政が破綻したレバノンのように、国家財政がデフォルトという事象は、おそらくですが、これからも起こる
そのような事態に陥ったとき、世界のキャッシュがどのような動きをするのか?そのような、おそらく今後一生体験できないような経済のダイナミズムを、これから体感したいと思っています