昨年までの、コロナ一色のお正月と比べれば、
今年はウィズコロナの考え方が浸透し始めているのか、人々の対応が落ち着いている感じがします。
もうコロナに疲れただけかも知れませんが。
これまでのコロナ騒動で辛い経験をした人もいると思います
昨年までのような厳しい環境下でも、何かを手に入れることができた人
そういう人は、間違いなく何かを好転させる歯車を動かせた人ですね
我々は多くの荷物を背負っているので、なかなかフットワークを軽くして動きにくい
それが実情です
そして、
仕事でもそうなのですが、人間の習性として、忙しい人ほどどんどん背負う荷物を増やしていく
ほどほどにしておけばいいのに笑、さらに仕事を増やそうとする。どれも十分な完成にいたらず、結果的にクオリティは低下する
このような経験は、誰にでもあるでしょう
「重要かつ緊急」なことは、すぐに取り掛からざるを得ないとしても、「重要ではないが緊急」なことに振り回されると、人間として本来大切にしたいものを見失いがちになります
しかし、ときどきは意識して「緊急ではないけど、重要なこと」に思いをめぐらせるのも大切
これを考えると、もしかしてですが、「重要でないが緊急」なことが、実は廃棄できる仕事だったことに気付くかもしれません
一年間の軸を固めるにあたって、
今日は、ふだんあまり考えない「自分づくり」について考えます
ロンドン発祥の企業向けブランディング専門会社Interbrand社の日本法人社長である並木将仁さんの記事(日本経済新聞「ブランド戦略 期待の先行こう」)を参考に、個人について考えてみます
「ブランド・ポジショニング」では戦えなくなった
ブランド・ポジショニングというのは、他ブランドとの差別化を図り、他にないオンリーワンとして認識してもらうための、立ち位置を明確にする戦略のことです
まあ、そうなんだろうね、という感じですかね
しかし、実はここに問題が生じかねない
顧客の価値観やニーズが相当のスピード感で変化する現代にあって、ポジショニングによる立ち居地の「決めうち」が、逆にフレキシビリティを失うことにつながりかねない
つまり、顧客のニーズと合致しなくなるということです
また、顧客のビジネスは、特定のカテゴリの枠内でおこなわれるわけもなく、あくまでニーズが大切なのであって、しかも、そのニーズはスピード感をもって移り変わっていく
そもそも、ブランドというのはビジネスなのであって、これを分離して考える時代は終わりつつある
これは個人であっても同じなのかもしれません
いくら、個人が「自分のブランド」を決めうちしても、それが社会に対して価値提供できないと、なかなか受け入れられないですね
そして今、社会は恐ろしいスピードで変化しています
そのことを、ほんとうは誰もが気付いているはず
「アイコニック・ムーブ」という戦略
顧客の期待に応え続けるためには、自社(自分)にも、継続的に変化することが必要です
ただ、これからの時代、もうそれだけでは足りない
顧客の変化をむしろ歓迎し、さらに相手の期待を上回る大胆な変化を自らが続けることで、世界まで変えてしまう
そんな変革にむけた戦略が、「アイコニック・ムーブ」になります
なぜ、「顧客第一」の日本企業が衰退するのか?
変革を続ける企業、といわれて、どんな会社をイメージするでしょう?
アップル、グーグル、アマゾン、マイクロソフトといった、シリコンバレーに集積する企業群でしょうか?
GAFAにとどまらず、EVのテスラや多くの米国企業などが頭に浮かぶかも知れません
一方、日本企業は?
本来、日本企業というのは「顧客第一主義」などと掲げ、顧客本位の経営姿勢を明示してきましたね
しかし、おそらくですが、僕らの頭には、日本企業の名前は出てこなかった
なぜなのでしょう?
確かに、素材産業など、今なお日本の技術が世界の産業を支えているのは事実でしょう
ただ、独創的な展開を続ける彼らと、何かが違うとすれば、
日本企業というのは、もしかしたら、何かを「決めうち」しているのかもしれない
そんなことを考えます
「個」としての考え方
では、「個」としての自分はどう考えるか?
今まさに、実感を持って、時代が変化していると言い切れます
コロナウイルスに端を発し、世界情勢、経済環境、人々の意識は大きく変わりつつあります
今年はさらに、我々にとって「痛い」かたちで顕在化するかもしれません
しかし、それをチャンスに変えられないものか?
従来の「自分らしさ」を決めうちせず、この変化にコミットすることを考えてみる
ときには、ふだん考えないことに思いをめぐらせる
そんなことがあってもいいと思って書いてみましたが、いかがでしょうか?