家族世帯などで、住宅、保険とならぶ「3大出費」といわれる自動車について考えます
クルマを持たないという選択
もちろん、都心に暮らすなど、クルマなど必要ないという方も多いはず
クルマがなくても生活に支障がないという場合は、持たないことが大きな節約につながります
これからは、カーシェアリングなどの効率的な活用形態が、さらに一般的になってくるでしょうね
クルマが不可欠な場合
なかには、クルマが生活に欠かせないという方も多くいます
では、どんなクルマに乗るのが経済合理性にかなうのか
クルマは、本当は新車を買うのが一番コスパが良いと思っています
ただし、いくつか条件があります
ていねいに乗ること、そして、最後まで乗り潰すことです
最近の自動車性能は格段に向上しているといわれています
各メーカーの耐久保証期間は、かつての10年10万キロから、現在は15年20万キロに延びています
新車を買って、ていねいに乗って、15年間で乗り潰す
場合によっては、もっと長い期間、乗ることも可能でしょう
ただし、あまりに古いクルマだと、メーカーの部品在庫がなくなる心配があります
いくら節約のためといっても、部品の調達も危ういクルマに乗るのは、安全上の面からもよろしくないでしょう
ただし、デメリットもあると思います
大きなデメリットは、飽きるということです
というか、独身の方がクルマを買う場合、その後、結婚や子どもが増える、年老いた祖父母や両親を乗せる機会が増えるなど、ライフサイクルの変化によって使いやすいクルマは変化していくものでしょう
クルマを複数台所有できて、趣味によって使い分けるという人は別です
そもそも、そんな人はコスパなど気にしないでしょう笑
クルマには、さほどこだわりがないけど、それなりに使いやすくて楽しめるクルマに乗りたい
そんな人の目線で考えてみます
例えばですが、10年落ちの中古車価格は、かなり下がる
もちろん、人気車種のなかには高値を維持するものもあります
「頭文字D」の主人公、藤原拓海の愛車であるトヨタ・トレノAE86などは、今から30年近く前に製造された大衆車であるにもかかわらず、いまだに200万円台で販売されているケースはザラです
また、ランボルギーニやフェラーリといったイタリア車や、国産でもGT-Rなど、中古市場では高値で売買されています
しかし、このような趣味性の高いクルマでなければ、10年落ち車の一般的な販売価格は、新車価格の10分の1程度になっていることも多い
新車価格では手が出なかったクルマでも、さすがに10年落ちまで来ると、相当に値が落ちています
ライフスタイルに合わせ、5年程度を目処に、比較的短期間で乗り換えを繰り返したとしても、10年落ちのクルマであれば出費も抑えられますね
10年落ち車はあくまで例えなのですが、
そもそも、なぜこんな記事を書くのか?
海外の中古車サイトを見ていて、あることに気付いたのです。
それは、中古車の価格が値崩れしていないこと
そもそも、関税障壁で日本の中古車は相当の高値で売られていることが多いのです
10年落ちは当たり前で、20年落ちまで立派に流通しています
それも、信じられないような高値で売られていたりする
日本ではなかなか有り得ないことです
日本と海外の中古車価格にアービトラージがあることは面白いと思っていて、日本人が価値あるものを軽視しているのかと思ってしまいます笑
もっとも、日本ではクルマの維持には2年ごとの車検が不可避なので、いつ乗り換えるかは、車検のタイミングも考慮すべきですね
また車の買い替えを、5年を目処にすると、タイヤの平均寿命を3年から4年と考えると、1回の買い替えで済みます
タイヤもきっちり使い切ることができます
もちろん、経年劣化しているクルマなので、オイル交換等のメンテナンスはしっかりやらないと故障に直結します
もうひとつ、先程ふれた10年落ち車であれば、日本の市場では、実質的に車両の残存価値はほとんどないと考えられます
ということは、もし万が一、事故を起こしてクルマが破損した場合も、修理するより買い替えしたほうが経済的かもしれない
そのようなクルマに高額な車両保険を掛ける必要もありませんね
対人対物無制限の保険にしといて、自分のクルマに車両保険は付保しない
まあ事故は起こしたくありませんけど
ここまでの話、例えとしては極端に感じる方も多いかもしれません
しかし今、足もとでは車載用半導体の供給不足が祟って、新車の納車が滞りがちになっていますね
待てないユーザーは、どうしても中古車に目を向けざるを得ない状況です
中古車に乗るというと、ずいぶんとケチに感じるかもしれませんが、クルマに関する経済的負担がグッと軽くなるのは間違いありません
経済的にも、精神的にも、生活をミニマイズすることにつながります
クルマ以外の、他のところにもっと気を配る生活に切り替えていくというのは、一考の価値があるように思えるのです
繰り返しになりますが、
僕が気になっているのは、
日本人と外国で、
自動車に限らず不動産もそうですが、中古品に対する価値観がここまで違うことで、すごく損してるのではないかということなのです