Facebookの創業者 マーク・ザッカーバーグといえば、日本人でも多くの人が知っています
同社は、2019年6月に仮想通貨「リブラ」の計画を発表し、各国の政府・中央銀行を巻き込んで、今も議論を呼んでいます
コロナ以降、世界各国の「通貨」に対する信認に、疑問の声が出始めています
となれば、お金というものの、価値の裏付けって、一体なにかということになる
各国の金融当局者から、徹底的にこき下ろされてきたリブラですが、しかしこの議論は結局、今も消えていません
それは、リブラが、通貨の本質に横たわる根本的な問題を突き刺したからです
デジタルドル、デジタル人民元など、各国が自国の通貨のデジタル化、ステーブルコインについて議論を始めましたが、しかしそれははっきり言って、リブラの半周遅れの議論なのです
つまり、世界各国はザッカーバーグに出し抜かれた
自国の通貨発行権を揺るがす問題なので、
一企業のふざけた戯言は潰しつつ、一方でリブラより格段に使い勝手の悪い、単独通貨にもとづくステーブルコインを流通させようとしている
ここまでくると、利権の囲い込みにしか聞こえない
デジタル革命はなにを変えるか?
もっとも可能性があるのが、通貨の問題といわれています
彼が率いるFacebookは、世界を席巻するGAFAMの一角として、知らない者はいない存在です
多少の問題があったとしても、走り出す
走りながら修正する
これが、同社が成功した大きな原動力と考えられます
組織で動くがゆえにスピード感を失いがちな日本企業にとって、Facebookの存在は大きな示唆を含んでいます
リブラの評価については定まっていませんが、場合によっては、世界の金融秩序に革命をもたらした「英雄」として、ザッカーバーグが名を残すことになるかも知れない
もしかしたら
一方で、そんな彼の学生時代の評判は、かならずしも良くない
ソーシャル・ネットワークという映画では、恋人から「性格がサイテー」と言われています
そんな彼女への腹いせに、ブログで悪口を書きまくり、ハーバードのコンピュータをハッキングしたうえ、女の子の顔の格付サイトを立ち上げています
大学中から総スカンを食らったザックに声を掛けたのが、ウィンクルボス兄弟です
この名前、ビットコインを持っている人なら知っているかも知れません
いまやビットコイン長者としても有名です
しかし、Facebookのアイディアは、もともとウィンクルボス兄弟のものだったといわれています
つまり、ザッカーバーグは丸パクリしたということになります
後に兄弟から訴訟を起こされ、和解金を支払っています
こうして書いているだけでも、学生時代は相当な嫌われ者だったことが分かります
アメリカの大統領選挙が目前です
場合によっては、アメリカを分断することになるかもしれない
そこまで言われる、激しい選挙戦になっています
ここでも、ザッカーバーグの話なのですが、
前回選挙で、
ヒラリーに勝利したトランプの選挙戦略にも関わり、実は将来のアメリカ大統領の座も狙っているといわれています
Facebookのプラットホームによって個人情報を押さえ、
リブラにより世界の金融秩序、通貨発行権を押さえ、
米大統領として世界政治の盟主まで考えているならば、もうそれは世界制覇を狙っているとしか考えられません
独創性と強い推進力、などといえば聞こえは良いですが、悪く言えば独善。自己中心的
マーク・ザッカーバーグという、脚光を浴びる人物であっても、その内実は「光と影」があることは、認識しておいて損はない
人間というのはむしろ、浴びる光が強いほど、影も濃くなるのかもしれませんね
後世の歴史は、こう伝えるのですよ
ザッカーバーグ大統領は学生の頃から多くの友人に好かれていた
とか笑