二兎を追うものは一兎をも得ず。
有名な格言です。
しかし、世界的な某ファスナーメーカーでは異なる。そんな話を社長から聞きました。
二兎を追わないと一兎も得られない。そんなことを社員に言うそうです。
どちらが正しいか。
それは、局面にもよる。そのように思います。
まず、スタートアップの段階からあれこれ手を広げてもリソースが集中できない。一点突破ができません。
やはり、まずはゼロイチ。これを目指すべきだろう。
しかし、ここで慌ててはいけないのが、一つが上手くいくと調子に乗って次々に手を広げがちなのです。
とりあえず上手くいったら、今まで見て見ぬふりをしていた諸問題をつぶし、成長が自律的に期待できることを確認する。
そして、次は一気に二兎でも三兎でも追うべく、横展開を図る。
縦展開と横展開の使い分け。自分はそのように考えました。