日銀が金融緩和政策の修正に動いた状況にあって、
今後、住宅ローンの金利上昇が現実的なものとなりつつあります
これは言っておきますが、
住宅ローンを利用している人が金利をなめていると、大変なことになります。
生活が、本当に詰みます
今日は、金利について考えてみます
住宅ローンの利用者にとって、金利が上昇すると、そのようなことが起こるのか?
返済負担が増加します
具体的には、毎月返済額が増えます。ということはつまり、全期間を通しての総返済額も増えることになりますね
最近は景気の変動も読みにくいことから、ボーナス返済を組み入れる人は減ったといわれています
しかし、毎月返済額の算定となると、けっこう余裕のないプランニングをしている人も、少なくないのが実情です
毎月の収支は赤字だが、なんとかボーナスで補填しようという家庭も多いはずです
そのボーナスも、昨今の日本経済の厳しさから、企業によって濃淡が大きいのが実情です
そのような多くの家庭にとって、毎月返済額が増えることは死活問題に関わります
一括繰り上げ返済できるだけの資力がある家庭であれば、どうとでも立ち回れるかもしれません。
つまり、それははっきり言えば「リスク許容度が高い」ということになります。
そのような人がリスクを取って変動金利型や、2、3年といった短期の固定特約型を設定するのは、選択肢としてはアリでしょう
しかし、毎月返済額の増額に対応できない人の場合は、延滞の可能性も出てきます。任意売却で自宅を処分するか、最悪、債務不履行による自宅の代物弁済、競売といった事態も起こりえます
ここまでくると、自己破産といったワードも頭をよぎる
これまで長い期間にわたって住宅ローン金利は低空飛行を続けてきました
現在、2年固定型であれば、まだ探せば0.3%前後で借りられるところもあるはずです
一方、10年固定型については、徐々に金利を引き上げている銀行も多い
これは、銀行がこの先の金利上昇リスクに敏感になっていることの証拠です
多くの人が活用する、住宅取得控除によりローン残高の1%が減税されることを踏まえると、まさに「逆さやローン」の状態が長い間続いています
しかし、いつかそれも、終焉を迎えそうな雰囲気です。
少なくとも個人的には、ここ数年間、金利が上がるほうに投資をしてきて利益が出ました
住宅ローンの金利上昇はすでに起こっています
前述の個人的な投資。米国株ETFなのですが、TMVという商品を一昨年を通して保持しました。
バイデン政権後もFRBのパウエル議長が続投決定。そんな報を受けて、長期金利も上昇していきました
FRBのパウエル議長は以前、すくなくとも3年間、政策金利は引き上げないとコメントしていたのですが、結果はそのようになりませんでした
今後の金利の動きについては、読むのが非常に難しい
住宅ローンを利用する人は今、どのような金利形体を選択するのでしょうか?
金融機関の間では、長年、ローン金利をめぐって激しい値下げ合戦が繰り広げられてきました
看板商品は、インパクトのある2年固定型の住宅ローンです
よほど長期的な視座を持つ人でない限り、担当者のおすすめに乗って、2年型を選びやすいはずです
ある銀行本部のローン審査担当いわく、
2年固定を選択する顧客が8割。10年が2割
しかしここで注目すべきは、10年固定を選択する顧客が増加傾向にあるという点です
ちょっと前までは、10年を選択する顧客はなかなかのレアだったはずです
必ずしも、どれがダメとはいえません。金利の上下など、正直誰にも将来が見えません
しかし、このブログでは、
せっかく読んでくれたのだから、ひとつ違った目線をお示ししたい
繰り返しますが、金利がこの先上がるのかどうなるか、これは読みきれません。
金利の先行きについては、
あなたが金融に詳しいと思う、例えば近所の銀行員あたりに聞いても、果たしてあなたが満足いく答えを得られるでしょうか?
一生に関わる住宅ローンの金利設定を、そもそもギャンブルのようにヤマ掛けで決めて良いものか?
そのような答えがない問いに思いをはせるよりも、ここは今一度、自分の足元を見つめる
この先起こる未来に対して、自分はどこまでの「リスク許容度」があるだろうか?
その目線から逆算して金利を設定する
今日はこれを一つの見方として提案しておきます