Another skyを探す旅

激変する世界を生きるヒント。それは自分の足元にある

レスキュー・ダイバーが考える「コロナとの付き合い方」

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コロナウイルスの影響で、多くの人が心を傷つけている

 

 

そんな気がします

 

 

ウイルスの脅威は、すでにかなり我々の身近に迫っています

 

 

ニュースを見れば、コロナ一色です。辛い報道も多いなか、精神的にかなりきつい思いをされた人もいます

 

 

東日本大震災のときもそうでしたが、様々なバッドニュースによってネガティブな感情を積み重ねる

 

そして、日本特有の同調圧力

 

これらが行き過ぎると、病気にまで至る

 

心配です

 

 

今日は、切り口を変えて、レスキューの観点から、こんな時代の「心の保ち方」について考えてみます

 

 

ダイビング中の危機管理

 

 

スクーバ・ダイビングというスポーツには、どうしても危険が伴います

 

 

人間は水中で呼吸できないので、空気を供給する機械装置を使って潜ります

 

 

水中の危機にもいろいろあって、波のうねりといった自然の力によるものや、水中生物の攻撃をうけるもの、ダイバー自身がパニックを起こすことなど、さまざまです

 

 

もし万が一、不測のトラブルが発生したら、どう対処するか?

 

 

どうしていいのか分からずに、ただ呆然とする人もいるでしょう

 

 

思いつくままに、なにかとりあえず行動に移す人もいる

自分のことはかえりみず、水難に遭っている人を助けようとするかもしれません

 

 

しかし、レスキューの観点から大切になるのは、

 

 

まず、自分自身の安全が確保できているか、これを確認すること

 

 

いきなり何の考えも持たず、レスキューに走るのはナンセンスなのです

 

 

無計画なレスキューは、結果的に双方の共倒れを招く可能性が高い

 

 

 

セルフ・レスキュー・スキル

 

 

セルフ・レスキューの前提となるのは、自分自身を信頼できること

 

 

自分を危険に曝さないという、強い自信があって、はじめてレスキューを開始できる

 

 

逆に、これがないとレスキューを行ってはいけないということになります

 

 

そのような場合は、新たな救助を求める

 

 

自信と落ち着きを備えたレスキュー・ダイバーは、事故者にも安心感を与えます

 

 

もちろん、健康状態も含めて身体的に充実していることが前提です

 

 

また、ダイビング機材や救急機材に対する知識も必要です

 

 

そのような、十分な体調と知識を備える者が、まず自分の安全を確保する

 

 

次に、事故者の生存可能性を高めるために、出来るベストを尽くす

 

 

これがレスキューです

 

 

逆はあり得ない

 

 

なぜレスキュー・ライセンス?

 

 

なぜ僕がPADIのレスキュー・ダイバー・ライセンスを持っているのか

 

 

それは、自分自身が危険な思いをしたからです

 

 

ふつう、ダイビングをやっていて危険を感じることは、滅多にないはずなのですが

 

 

ちょっとした不注意や知識不足が、命の危険につながるということです

 

 

www.glocal2019.com

 

 

 

今、大切なマインド・セット

 

 

他者を思う気持ちは尊く、大切です

 

 

しかし今、意識無意識を問わず、他者や世の中の多数の人々のことで心を痛めているとすれば、

 

 

今一度、自分自身の足もとを見つめる

 

 

自分の心身が守れているか?

 

 

他者に冷たくなれと言いたいのではありません

 

 

繰り返しますが、他者を思う気持ちは尊く大切です

 

 

しかし、まず行うべきは、自分自身のマインドを健康に保つこと

 

 

そのうえで、他者に少しでも貢献出来ることを考える

 

 

レスキューの立場からすれば、たとえ、

 

万が一、事故者に不幸な結果となった場合であっても、

 

レスキューは自分を責めてはいけない

 

 

事故者を救う確率を高めるために、最善を尽くしたことに誇りを持たなくてはいけない

 

難しいことですがね

 

 

今、世界の人々が、ウイルス感染の面からも、経済的にもサバイバルに近い状態に置かれています

 

今日は、レスキューの立場からコロナウイルスをめぐる心の疲弊とどう向き合うか、考えてみましたが、

 

心まで痛めないように。お互いにですがね