「リスク」との付き合い方について考えてみます
「リスク」と、どう付き合うか
リスクとは、なんとなく「避けたいもの」という印象があります
ケガしそう、とか損しそう、とか、痛い目見そうだとか
そういった、ヤバそうなものから逃げるというのは、人間に本来備わった心理だと思います
しかし一方で、成功者が地位を築いたのは、どこかのタイミングで大きくリスクを取りにいったからではないかとも思います
「リスク」とどう付き合っていけばいいのか?
アリ・キエフさんの新刊「リスクの心理学」を参考にして考えてみたいのですが、
要するに、リスクを避けるという、我々にとってごく自然に取ってしまいがちな思考回路を解き放つ
そして、必要に応じてリスクを前向きに取りにいけるようになりたいのです
では、どうやって?
目的をはっきりさせる
適切なリスクを取りに行くためには、ゴールが明確になっていることが前提条件として必要であると感じます
目指すべきゴールがはっきりとしている
山の頂上が、はっきりと意識できている
そして自分が、山の頂上に向かって登っているということを自覚する
登山道の途中で分岐があります
一方は、急勾配で険しく、ケガの危険もあるが、最短距離かつ最短時間でゴールにたどり着ける
もう一方は、緩やかな傾斜が続くが、とにかく時間が掛かる。たどり着くまで食料が持つか分からない
どちらを選択するか?
この選択こそが、まさにその人の「人生の選択」だと思うし、その積み重ねが人生そのものだと思うのです
山の頂上という、目指すべきゴールに到達するために、どんなリスクを取ることが合理的なのかを考える
もちろん、心の中には恐怖心もありますね。しかし、目指すべきはゴールなのだという、そもそもの起点を忘れてはいけない
ゴールを目指すにあたって、戦略も必要ですね。考え抜いた戦略に沿って、必要と判断されるリスクについては積極的に取りに行く
もともと、「リスクの心理学」は、2003年に「リスクの心理学 できるトレーダーは、なぜ不確実性に勝てるのか」というタイトルで発刊され、今回あらためて加筆修正版を再販されたようです
投資マインドについて記された本なのですが、生き方そのものに示唆を与えてくれる本という気がして、今回取り上げてみました
きっと、人生も投資も、大切な考え方は同じだと思うのですよ