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コロナショックと経済崩壊:ルミナス破綻から考える「日本経済のフラッシュクラッシュ」と個人のサバイバル術

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コロナウイルスの感染が収まりません

 

学校は臨時休校を続けています

 

 www.glocal2019.com

 

 

 

感染の拡大は、経済にも深刻な影響を既におよぼしています

 

今日は、神戸のルミナス破綻から今後の日本経済の行方を考えてみます

 

 

ルミナスクルーズの経営破綻

 

神戸港でレストランクルーズ船「ルミナス神戸2」を運航するルミナスクルーズが、経営破綻しました

 

2018年には、大阪で起きた地震や大型台風の影響で運航休止が多く、経営を圧迫していたようです

 

それが今年に入り、コロナウイルスの余波を受け業績が悪化し、3月2日に民事再生に踏み切ったようです

 

ルミナスといえば、日本最大級のレストランクルーズであり、神戸有数の観光スポットでもありました

 

負債額はわずかといっては恐縮ですが、約12億円と、一事案としては少額かも知れませんが、ここにいろんな縮図があると感じます

 

ルミナスには、業種から考えると2つの要素があると思っていて、

 

ひとつは「観光業」。もうひとつは「飲食業」です

 

 

観光業の苦境

 

ご存知の通り、観光から考えると、コロナウイルスの影響で外国人旅行客からのインバウンド収入が完全に途絶えています

 

これはなにもルミナスに限った話ではなく、多くの観光地では同様の問題が起こっているはずです

 

加えて、日本人による国内旅行も自粛、見送りが多くなっている

 

「観光」で食べている企業は、いま相当に苦しい状況に置かれているはずです

 

例えば、ホテルや旅館。航空会社、バス会社等の旅客関連企業。これらの業種は、直撃でしょう

 

 

 

飲食も相当に苦しい

 

さらに、飲食業も足もとでは相当シビアなはずです

 

外国人相手だけではなく、日本人であっても「飲み会」などの大人数を伴う飲食はキャンセルが相次いでいる

 

知人などから聞いた話にはなりますが、売上3割減ならまだ良いほうではないでしょうか?5割減、もしかしたら、もっと大変かもしれない

 

ご近所の飲食店の様子を覗ってみてください。満席のお店などそうはないはず

 

 

その他の業種でも影響は大きい

 

その他の業種でも影響は大きいと思います

 

例えば中国からの資材が入ってこない

 

例えば、中国の現地法人の生産が止まっている

 

中国市場向けの売り上げが急減する

 

 

こんな話は、これからもっと増えてきます

 

では、なぜこれらの影響が「日本経済のフラッシュクラッシュ」なのか?

 

問題は「資金繰り」にあると考えています

 

 

 

フラッシュクラッシュ

 

まず、「フラッシュクラッシュ」とはなにか?

 

これは、株式相場やFXなどで用いられる用語です。相場が突然暴落することを指します

 

もう、一瞬で下落です

 

こういう急落が起こると、一般の投資家ではなかなか対処できない

 

そんな現象が、今、実体経済でも起こっていると感じます

 

日本中の観光業、飲食業がいっせいに資金ショートする

 

会社を潰す大きな原因は、資金繰りの悪化です

 

毎月の支払いが出来なければ、取引先から相手にされなくなります

 

仕入れもできなくなります

 

売り上げは急減しても、社員のお給料だとか、テナント代だとかの固定費は発生します

 

金融機関も、資金支援はしてくれるでしょう

 

でも、

 

もともと業況が思わしくない企業には、果たしてふんだんに資金を融資してくれるものなのか?

 

そもそも、コロナウイルスの発生前から飲食業界の不況は指摘されていました

 

僕は昨夏から、日本の不況について記事で述べてきました

 

 

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コロナによる一過性の売り上げ減少であれば、それは支援してくれるでしょう

 

ただ、そのコロナウイルスも、一体いつになったら収束するのか、まったく読めないのが現状ですね

 

収束の目処が立てば、金融機関も力強く支援できるし、日本の株式市場も持ち直してくる

 

 

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しかし今、誰もが先を読みきれないのです

 

コロナウイルスの感染拡大が長引けば、おそらく日本は、というか世界中が大不況に突入することになるでしょう

 

 

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個人はどうサバイバルするか?

 

では、私たちのような個人が、身近に来るかも知れない不況にどう対処すればよいのか?

 

非常に難しい問題なのですが、

 

答えのひとつは、先ほども述べた「資金繰り」にあると思っています

 

資金の管理が大切なのは、なにも会社に限ったことではないですね

 

一般の家庭や個人であっても同じことです

 

弊ブログでも度々述べてきましたが、

 

毎月の収入と支出を把握する

 

収入≧支出でなければ、個人であってもいずれは破綻します

 

大きな支出イベントを控えている場合は、掛かる費用を預貯金でもって対処するのか、毎月の収支のなかで吸収できるのか、シビアに考えなければなりません

 

 

日本、そして世界の経済はすでに、かなりの危険水域に入りつつあります

 

僕たちは、こんなところで溺れ死ぬわけにはいかないのです

 

戦い方は必ずあると思っています