今日は、「下ごしらえ」の観点から、さまざまなことを考えてみます
「下ごしらえ」が持つ力
料理研究家 有元葉子さんの著書「下ごしらえ」によると、料理のなかで有元さんがも
っとも大切にしていて、もっとも楽しいのが、下ごしらえだとのこと
また、
実は本来、下ごしらえは料理の9割を占めるのではないかとのことです
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料理のプロセスのなかでは、とかく煮たり、焼いたりといった仕上げに近い工程が目立ちます。最後は盛り付けで完成ということになります
しかし、下ごしらえをしっかりとおこなうことで、料理はスムーズに仕上がるのだそうです
例えば、買ったばかりの葉物野菜を水に浸し、野菜の細胞に水分を行き渡らせる
また、肉や卵は、食材を選ぶところからすでに下ごしらえが始まっていて、生産地や素性が分かっている、良い素材を選ぶ
一見地味にも感じる、一連の準備作業を、手を抜かずていねいにおこなっていく
それが、結果的に料理のクオリティを決める
「下ごしらえ力」は「料理力」なのだそうです
人生に活かす「下ごしらえ力」
著書を読んでいて感じたのは、これは人生に当てはまるだろうかということです
ふだん評価されにくいルーティン作業にも手を抜かない
準備をていねいにやる
また、今現在脚光を浴びている俳優さんが、想像以上に長い期間、下積み生活を送っていたなんてこともあるでしょうね
下積みが長い役者さんは、経験してきた苦労に比例した、味のある演技ができるのではないでしょうか
有元さんは、料理の9割が下ごしらえだとおっしゃってます
私たちの日常生活も、もしかしたら9割がつらい、つまらないことなのかも知れませんね
でも、そんな日常が、実は素晴らしい人生の下ごしらえなのだとしたら?
「下ごしらえ力」は「人生力」
そう考えると、いつもの日常も、少し違った景色に見えてくるでしょうかね