FIRE達成に向けて、多くの書籍やYouTubeなどでは、
サラリーマンとして得た給料を、いかに節約し、いかに多くの額を投資に回すか
「貯蓄率」とか、「投資力」とか言われます。
これらの率、力が高ければ高いほどFIREに近づくのですね
そして、何に投資するのか?
今日のテーマはここなのですが、
たとえば米国株式インデックスの「S&P500」
SP500の直近20年間の平均利回りは、年間で6.78%といわれます
景気の波など、変動によって利回りも上下するにせよ、平均的には6%はとれる
これを、こつこつと毎月「ドルコスト平均法」などで買い進めていくのですね
多くのFIRE本では、このようなコツコツと一歩づつ山登りをするような資産形成をおすすめしています
今日は、この資産形成で誰も言わない、しかし間違いなく存在する「修羅の道」について考えてみます
本記事で述べる、FIREにおける修羅の道とは、「集中投資」のことです
銘柄を絞って(ときには一点買い)、短期間で勝負する
そういう投資です
過去の本ブログ記事でいえば、ビットコイン投資がそれにあたる
僕の例では、5年前に10万円だったビットコインを600万円で売却したので、5年間で60倍ですね
(もちろん、全額を60倍で取ったわけではありません)
数字だけみると60倍ですが、5年間には地獄のような大暴落もあり、途中で手放したりした分もあるので、利益は大したことはないです
なぜ、FIRE本に限らず、世の中で集中投資が「良く言われない」のでしょうか?
それは、一言でいえば、「再現性がない」ことに尽きます
リタイア生活を目指す本で、超ハイボラティリティな金融商品を一点買いするとか、ありえないですね笑。みんな、マネしたら大変なことになるでしょう。FIRE計画の挫折者が続出することは想像に難くない
その点、S&P500は、インデックスというだけあって、米国のNY証券取引所やNASDAQに上場している500銘柄を対象とした株価指数に連動した商品なので、特定銘柄に集中していることにはならないですね。まあ、米国株式に集中しているとは言えます
「集中投資」に、「短期決戦」で臨む
実はこれこそが、あまり誰も言わない、最強の「バク製造装置」です
かつてのガンホー株とか。テンバガーと言われる株式とか、そういった銘柄があるのは事実ですね
ビットコインの例を出すまでもなく、恐ろしい爆発力があります。それは、僕自身が身をもって体感しています
こういった相場を勝ち切ることが可能ならば、かなりの短期でFIREを現実化する手元資金を確保することができるでしょう
ビットコイン価格がイーロン・マスクのtwitterひとつに振り回されたように、突発的な事象はプロであっても事前に読むことができません
専業トレーダーであっても、なかなか安定的な成績を残し続けることが難しい
常に情報を収集する姿勢が必要ですが、だからといって相場を読み切れることにはなりません
なので、「修羅の道」なのです
だから、どんなFIRE本の著者であっても、そのような投資を推奨すると無責任と言われかねないし、FP、ファイナンシャル・プランナーで提案する人など皆無なのです
再現性がない。誰もがマネできないのです
「修羅の道」に必要なのは何か?
大きなポジションを張る度胸か?躊躇なく損切りできる思い切りか?資金管理の能力か?ただの運なのか?
しかしですが、誰もが知るウォーレン・バフェットも、奥さんにはインデックス・ファンドを勧めているものの、自分でやっているのは徹底的に調査したうえでバリュー株に多額の資金を投じる「集中投資」だったりします
あらためて思うのですが、「長期分散投資」が投資をおこなう「人の道」であることは間違いない
なにも無理に、「人の行く裏」をねらいに行く必要もないのかもしれません
「裏に道」が本当にあるかも分からないし、まして「花の山」に通じる道があるなど、分からないですね
先ほどもSP500の利回りにふれましたが、幅広い銘柄を、長期にわたって投資していくと、誰しも投資成績は「標準偏差」に収れんされていくことにあります
それが、6.8%前後といった運用成績になって表れるということです
長期分散投資では、大勝ちはできません。ただし、大負けもしません。
しかし、どうしても必要なのが、「時間」です
だから、若い人が早いうちに投資を始めることが大切になってくるのです
では、若くない人はどうする?
こうすればいい、という明確な答えを、僕は持ち合わせていません
まずは、最低限、健康を維持することでしょうか
投資の話なのに、健康?ということになるのですが、
標準偏差に収れんされる、つまりある程度先読みができる投資をおこなう場合については、投資タイミングなど重要な要因があるのですが、「種銭」の大小が成績額をほぼ決定づける重要なファクターになります
となると、種銭を増やすべく、労働収入を得られるだけの人的資本を維持する
そのために、身体のケアは怠れない
このジレンマに付け込んだ、「簡単に大儲けできる」投資案件などに足を突っ込んでしまうと、取り返しがつかないことになりかねませんから、注意したいですね