ウイルス感染症で消耗する、こんな時期だからこそ
自分の意思で、心と身体を整えていく
結果として、ダイエット効果もしっかり得られる
今日は、北陸の禅寺である最勝寺の和尚が監修したという「食べる禅」をとおして考えてみます
コロナ以降、巣ごもりを強いられる環境にいても、人というのは、ちょっとした心の持ち方でいろんなことを変えていけるのですね
今日から始められる
「食べる禅」は、今日からでも始められます
そもそも、食事は、我々が生きるうえで切り離せないものですね
禅宗では、食事をすること自体が「行鉢(ぎょうはつ)」という修行の一環です
つまり、掃除などの作務も含め、ていねいに日常生活を積み重ねていくことが修行そのものなのですよね
食事は、自分で手作りしても良いし、お弁当を買ってきても良い。どんな食事でも大丈夫
あと、用意するものは、別の容器
(小さい皿など。無ければハンカチやお弁当のふたでも問題なし)
それと、飲み物(お水やお茶など)
あらかじめ個人的な感想を言っておきますが、「食べる禅」のすべてを真面目にやろうとしなくて良いのでは?
自分ができる範囲で、取り入れていく。それで十分かと個人的に思います
1.姿勢を整える
料理を前にして、まずは姿勢を整えます
背筋をしっかりと伸ばし、深呼吸をします
目の前にある料理と、ていねいに向き合う
2.5つのことをイメージする。そして「いただきます」
①料理を前にして、調理した人や、野菜、穀物など栽培してくれた人々に感謝する
②一日の自分の行動を反省する(良かったこと、改善すればいいことなど)
③食事中は、集中して食べると決意する(スマホを見ない笑)
④食事を心と身体に取り込むとイメージ
⑤自分が何になりたいのか思い出す。そのためのエネルギーにすると決める
まあ、このあたり、自分のできる範囲でやってみると良いのではないでしょうか
無理なく
そして、「いただきます」といいます
3.感謝の食事(ご飯粒や、パンの切れ端など)を取り分ける
他の存在(さまざまな生き物、自分の目には見えない存在)にも食べてもらうイメージで
自分が食べる前に少量を取り分け、小さな皿や、お弁当の空きフタなどに、ちょっと移しておきます
4.食事をいただく
この段階まで来て、食事をいただくことになります
気を付けるポイントは3つ
①箸を持つときは、両手で取り上げる。
(右利きの人は)左手で箸を支えながら、右手の薬指と小指にていねいに持たせる
これをやることで、握りがしっかりするので、箸を持つ手が安定する
②ひと口づつ、ていねいに口に運ぶ
音を立てずに、料理をいただく
このとき、口中に味が広がる感覚や、質感を感じながら食べていく
食事をいただく感覚を、心と身体で感じながらいただく
③飲み物を少しだけ残しておく
すべて飲みきってしまうのではなく、少しだけ残しておいてください
5.食べたら「ごちそうさま」
食事をいただいたら、「ごちそうさま」といいます
このとき、自分の感情を確認します
食べる前と、食べた後
何かが変わったか?
少し、自分のことを落ち着いて、客観視できるようになっていませんか?
自分のことを冷静に見つめることができれば、
おそらく他の存在に対しても穏やかな気持ちになれるはずですね
6.取り分けた料理や飲み物を、自然に返す
少しばかり取り分けておいた料理は、庭など、自然に返します
飲み物も同じく、自然に返す
(このあたり、食事している環境によって、出来る場合とそうでない場合もありますね。臨機応変の判断、できる範囲でよいのでは?)
大切なのは、なぜ「食べる禅」で、このような所作があるのかに思いをめぐらすことでは?
僕はそんなふうに思います
ダイエットにも好適
ここまで読んでいただければ、なんとなく感じるところもあるのではないでしょうか?
ていねいに食事をいただくことで、食べる全量が抑えられます
「食べる禅」で、暴飲暴食はあり得ませんね笑
食べる禅、ではなくても、すでに「食事瞑想」など取り入れている方もいるかもしれませんね
とかく、ダイエットは体重を落とす、身体を絞っていくことに意識が向きがちです
しかし、ウイルス感染症が猛威を振るう状況で、お手軽にスポーツジムに通うことも出来ませんね
であれば、
身体(と心)に、負荷を掛けながら体重減をねらっていく、これまでのダイエットよりも、むしろ、
ていねいに食事をいただくことで、結果として太っていかない
これを目指すほうが、生きていくうえで合理的なのかもしれません
もちろん、適度な運動は不可欠です
しかし一方で、我々が深く考えてこなかった日々の当たり前のなかに、じつは最適解が埋もれていた
そんなことを、少し考えながら
出来る範囲で、無理なく「食べる禅」を取り入れてみる
どの所作を取り入れてみても、マイナスになるものなどないですね
心と身体は、切り離せない
どちらかに無理をさせると、かならずもう一方が拒否反応を示します
お互いの調和のなかに答えがあるのでしょうね