この記事、実は昨年5月の記事を転載したのですが、
自分として当時感じたことが、より現実味を帯びてきた気がするのです。
あらためて今、インフレの問題を直視する必要があると感じました。
逆に言えば、この程度の未来であれば、自分程度の人間にも予見できた。
であれば、
これを見てくださっている方なら、おそらく自分以上の確度を持って将来を見通すことができるだろうとも考えます。
ぜひ足元を見つめて、将来に思いを馳せていただければと思います。
思いがけないことは起こります。
しかし、将来というものが現在の延長線上にある以上、未来像もある程度なら想像できる。そして、それは相応の精度で的中します。
(以下、昨年5月の記事)
遠くない将来、セブンイレブンのコーヒーが一杯1,000円になるとしたら
我々はどんな世界に生きることになるのか
今日は、将来に来るかもしれないインフレ、それも過激なインフレに見舞われた場合を想定しつつ、「投資」とどのように付き合うか考えてみます
そもそも論になりますが、
投資というからには、もうかることもあれば損することもある
株式や商品など金融投資であれ、不動産投資であれ、投資である以上は元本が割れるリスクを内包します
なぜ自分がリスクを許容するのか、その部分について自分なりの「腹落ち」がないと、投資ではうまくいかない
平成バブル以前から、日本人の金融資産は預貯金に偏重してきました
30年以上も前、郵便局の定額貯金で7%や8%の利息が付利された時代もあったことは事実です
しかし、それは遠い昔の話です
いま、0.001%とか、数年預けてもほとんど利息が付かない預貯金に資産を預けるというのは、どのような意味をなすか?
確かに、元本が割れることはありません。数字上は
数字上は、と言ったのは、100万円貯金すると、100万円分の元本は保証されるという意味ですが、
しかし今100万円で買える商品が、1ヶ月後に同じ100万円で買えるとは限りません
日本ではバブル崩壊以降、長期にわたってデフレの時代が続いてきました
日本国内ではモノの値段が上がらないので、確かに預貯金でも元本の目減りを感じ難かった
そのような時代のなかで、無理に元本割れのリスクを取りに行かなくてもよかった。
少なくとも教育の場で、リスクを取りに行く必要性を教えるインセンティブが生じなかった
そうして、日本人は知らないうちに預貯金という投資商品にフルベットしてきたのです
一方、物価上昇を続ける(賃金も上昇を続ける)日本以外の国からみると、日本がすごくリーズナブルな、お買い得な国に見えるのです
コロナ以前からその傾向ははっきり顕在化していて、急拡大した「インバウンド」の正体は、ここにあると思います
ゆるやかなインフレを続ける世界と、取り残されて貧しくなる日本
ここを見て見ぬふりをしているのが、「ゆでガエル」状態の我々日本人なのです
見て見ぬふりをすることが、どれだけ大きいリスクをはらむか
そこに気づいていない人も多い
セブンイレブンのコーヒーがいきなり1,000円になると言いたいのではありません
しかしですが、
遠くない将来に、はっきりと目に見えるかたちで日本に急激なインフレが来ないとも限りません
日本というより、世界全体の問題ですがね
コロナ禍で生じた失業対策として、多くの国ではバラマキに近い経済対策をおこなってきました
インフレ、金利上昇
資材価格の高騰、半導体の供給不足
トウモロコシ
アルミニウム、銅などの資源価格も上昇を続け、さらにはウクライナの問題、中国の不動産バブル崩壊危機
我々はどう動くか?
個人的に、
5年以上前から、周りの多くの人が興味も示さなかったビットコイン投資を始め、
600万円だった原資を大きく増やしています
「ガチホ」していたビットコインを売却し、今はトレードを休止し静観しています
いまは、米国の長期金利上昇に連動する金融商品やドル資産などを、少しですが買い進めています
いつも言いますが、他者にはまったくおすすめしていません。すべては自己責任の世界なので
これから、我々はどのように立ち回っていけば良いのでしょうか?
少なくとも言えるのは、全資産の一部であってもよいので
通貨価値の希釈化の影響を受けにくいよう対策を講じていく
いかにして「ゆでガエル」を回避するか
その答えは、
「気付く」か、「気付かない」か?
「動く」か、「動かない」か?
そこにある気がするのです