Another skyを探す旅

激変する世界を生きるヒント。それは自分の足元にある

「脳内麻薬」を使う。 ゾーンを経験したことはあるか?

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先日、東京ディズニーランドと、園内で働くダンサーについて書きました

 

 

いま、

東京ディズニーランドで働くダンサーが、窓口などへ配置転換を求められている

 

コロナの影響で、ディズニーランドを経営するオリエンタルランドが、厳しい経営判断を下した

 

ダンサーとして働くスタッフの多くは、契約社員なので、配置転換に応じなければ、退職を促すということらしい

 

 

www.glocal2019.com

 

 

 

 

僕はこの記事を書きながら、ある「引っかかり」を感じていました

 

 

ディズニーランドのダンサーは、本当にダンスが好きなのか?

 

 

好きなんでしょう。好きでなければ、さっさと配置転換に応じればいいだけ

 

でも、そうはいかない。気持ちの整理がつかない。そこに、どうしようもない葛藤がある

 

 

間違いなく、彼らはダンスが好きでやっているんですよ。なので、好きなことと、仕事が一致している幸せな人たちでもあったわけです

 

ただし、コロナが来る前までは

 

 

 

ここで大切なのは、なぜ彼らはダンスが「好き」なのか?ここだと思います

 

 

「好き」というのは、一体どういうことなのか?

 

ここを考えるのが、これから我々が生きていく。なんらかの仕事をしていくうえで、とても重要になると思っています

 

 

はっきり言わせていただくと、

 

この感覚を「深堀り」しておかないと、これからの時代は、生きていても幸せになれません

 

断言してもいい

 

誰が何といおうと、世界はいま、大きく動いています。我々のマインドも、ゆっくりではありますが、しかし確実に変化している

 

 

 

 

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麻薬といっても、脳内麻薬のはなしなので、逮捕されるとかいうことじゃない笑

 

神経伝達物質「エンドルフィン」のことです

 

いったい、なんの話か?

 

スポーツ選手がときどき言っている、「ゾーン」のことです

 

 

日経新聞で、サッカー選手の三浦和良さんが、コラム記事を出しています

 

「サッカー人として」というタイトルなのですが、

カズ選手といえば、サッカーに詳しくない人でも知っていると思うのですが、今でも現役のJリーガーです

 

1967年生まれなので、53歳ということになります

 

もともと、Jリーグ発足時からレジェンド扱いだったのですが、今ではまた、違った意味でレジェンドですね

 

10代の頃からブラジルのサントスなどでプレーし、全盛期のヴェルディでJリーグ開幕を迎え、イタリアでもプレーしました。

今はJ1ですが、J2時代から横浜FCでのプレーも長く、しかもすごいのが、53歳で試合に出てくる

 

ルヴァン・カップ鳥栖戦とか出ていましたからね

 

この年齢で現役のプロであり、世界のサッカー選手から尊敬されています

 

 

 

そのコラムのなかでカズ選手が言っているのは、(2020.7.3)

 

 

サッカーによって、自分の存在意義を感じ取れる、ということ

 

そのなかでも、「理想のプレー」ができたときの充実感。これ以上のものには、まだ彼の人生のなかで出会えていない。そんな内容の記事です

 

 

では、「理想のプレー」とはいったい何なのか?

 

 

カズ選手は言います

 

真っ白な精神状態。いわゆる「ゾーン」に入ったプレー

 

ゾーン時のプレーによって、周囲にも小さな感動の渦ができる

 

そういうとき、

 

彼にとってサッカーが、自分の仕事であり、また自分が何者なのかを知る一番の場所なのだと

 

 

 

カズ選手がサッカーを続けるのは、もはやお金のためではないでしょう

 

おそらくですが、

これまでに幾度となく味わった「ゾーン」の感覚を、今なお体感したい

 

そんなことなのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

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東京ディズニーランドのダンサーに戻りますが、

 

彼らもダンスによる園内のパフォーマンスで、お客さんに喜んでもらう

 

ゾーンの感覚を、体感できていたのではないでしょうか?

 

だから、ダンスをやめられない

 

彼らにとって、配置転換を強いられるというのは、サッカー選手が引退勧告されるのと大して違わないでしょう

 

 

 

 

エンドルフィンについて触れましたが、

意識が限界まで高まることで、時間や周囲の空間、音の感覚さえも忘れてしまう

 

 

この感覚を体感したことは、あるでしょうか?

 

なにも、プロスポーツやダンサーだけの話ではない

 

 

小さい頃、お父さんに相手をしてもらって、夢中で投げ込んだキャッチボールとか、

 

中学生になって、夕方、一人でやっていたテニスの壁打ちとか、

 

高校時代にやっていた音楽でライブをやったら盛り上がったとか、

 

アウトドアはあまりやらなかったけれど、若い頃小説を書いたりして、主人公が自分に憑依した経験とか、

 

よくよく思い出すと、そういった、今となっては「原風景」に近い感覚を、誰もが持っているのではないでしょうか?

 

そんなことを考えます

 

 

一方で、

 

「立派な大人」として社会で生きている我々が、あのときの原風景、つまりゾーンを感じる瞬間が、あるだろうか?

 

そんなことも、思います

 

 

 

今、世界が変わりつつある。「みせかけ」の価値観が剥がれ落ちるのを、目の当たりにしているでしょう?

 

多くの人が、濁流に呑まれようとしている。そんななか、自分の感覚を清流で洗い流すには、ふたたびの「原風景」が絶対に欠かせない

 

 

www.glocal2019.com

 

 

 

これは、超個人的な問題です

 

他の誰にも助けてもらえないし、また誰かを助けることも出来ない

 

自分で鍵穴を探し出すしかない

 

 

 

 

 

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鍵穴は、自分自身でさがすしかない

 

きわめて個人的な問題です

 

 

ある人にとって、それは、今現在、企業人として働く中にあるかもしれないし、生計を維持している仕事以外のところにあるのかもしれない

 

ここまで読んでくれた人のなかには、ブログを書いている人も多いと思うので、もしかしたらそのなかに、何かあるかもしれない

 

その鍵穴こそが、自分の価値観の軸に深く関わってくるのではないでしょうか?

 

 

鍵穴を見つけたら、鍵はどうするの?

 

それは、一歩踏み出せば分かるのではないでしょうか笑

 

 

 

突き詰めると、とてもシンプルな答えにたどり着く。そんな気もしますけどね