コロナ禍をきっかけに、在宅で仕事をする時間が増えた
そんな人も、少なくないかも知れません
そんななか、Zoomアプリの普及もあってオンラインで会議をする企業も増えています
Zoomだと、確かに感染リスクもないですし
そんなWeb上の会議によって、意外に会社組織のあり方が変わってくるかもしれない。特に「上司の価値」が、
そんなことを考えました
Zoom会議のデメリット
Zoom会議のデメリットとして、
インターネット環境やデバイスの準備など、会議にのぞむ最低限の環境を準備しなかればなりませんね
また、対面でおこなう会議と違って「場」の雰囲気がつかみにくいといった声もあるようです
なので、進行役の人はオンラインで行う会議なりの進行の仕方が必要になるでしょう
そもそも、デメリットとして挙げられる、雰囲気がつかみにくいとはどういうことなのか?
対面での社内会議に参加した経験がある人ならよく分かる話かもしれませんが、
会議では往々にして、「空気感」で場を仕切ろうとする人がいますね
何も発言しないのに、とにかくえらそうに椅子にのけぞっている上司、とか笑
最後の最後に、進行役から承認を求められて、ひとつうなずいて終わり、とか
厳しい態度を随所にかもし出して威圧感たっぷりの人、とか
そんな人達にとっては、Zoom会議によって、場の雰囲気を制することが出来なくなるので、これは大変なデメリットでしょう笑
日本の会議は、とかく誰か「偉そうな人」の気持ちを忖度(そんたく)することが大切なのですね
なので、会議では一番最初の発言をする人が極端に少ない
なぜなら、最初の発言と言うのは会議の雰囲気を決定しかねないからです
発言が、偉い人の意向に沿っているか?これについて、かなり熟慮しなければなりません笑
そうでなければ、ただの目立ちたがり屋とか
本当なら、最初の発言者が参加者全体の意識のハードルを下げるような、やわらかい意見や質問を出すと、意見が活発化したりするのですけど
しかし、そのようなやわらかい意見が偉い人の意向に沿っているかは別問題ですね
たいした議題でもないのに、やたらともったいつけて会議を「厳格化」する。そんな経験は、日本人であれば誰にでもあるでしょう
ちょっと言いすぎでしょうか
Zoomではっきりすること
ZoomなどのWeb会議をやってみるとはっきりするのは、いかに会議の実効性を高めていくかだと思います
つまり、付加価値の高い意見を言う人が必要です
そもそも、Web会議では何かを発言しないと、ただの傍観者になってしまう
セミナーであれば、もちろんそれで良いのでしょうが、
Zoomで誰も発言しないと、会議として成り立ちません笑
場の雰囲気も、なかなか通用しにくいですね笑
逆に、Web上では重苦しい威圧感も伝わりにくいので笑、意見が出やすくなることが多いような気がします
日本人は、雰囲気で仕事をしてきた
日本人は、雰囲気で仕事をしてきた
そう言われると、そんなことはないと叱られそうですが、
しかし、それは間違いなく事実です
ひとつ、端的な例として、
会社にお勤めの方であればわかるのでしょうが、
一定期間以上、一定割合以上で働いている人には、法的にも認められる権利として「年次有給休暇」が付与されます
働いて6ヶ月を経過すると10日間もらえます。
一般的には、働く人が希望する時季に取得できる「時季指定権」があります。法的な権利です
一方、会社は合理的な理由がある場合において、「時季変更権」が認められていますが、濫用することはできません
年次有給休暇は、法律上当然に付与されるべきものなので、会社側から恩恵的に与えられているのとは、わけが違います
なので、ことさら請求することで、はじめて獲得できるという性質のものでもありません
ですが、
もうお分かりの通り、日本では多くの人が年次有給休暇を未消化のまま、やり過ごします
年次有給休暇の取得率は、世界最下位です
お勤めの方が、同僚に休まない理由を聞くと、答えで一番多いのは、
取得しずらい雰囲気、です
これが一番多いはずです。これは絶対です
社労士に関する知見をお持ちの方なら、なじみ深い話でしょうが、
これは統計的にもはっきりしている
休暇が欲しくないわけがないでしょう、ふつうは
でも、なぜみんな休暇を取りにくいのか?
それは、取りにくい雰囲気という「同調圧力」に他ならないのです
日本人は世界的に「勤勉」といわれてきました
僕は、感染病である赤痢に掛かりながらも隠して会社に行っていた日本人駐在員を何人か知っています
でも、それは勤勉なのではなくて、「圧力負け」していただけなのかも
そんなことを考えます
勤勉と言われる一方で、日本企業の生産性の低さも話題にされます
それもまた、なにかの「雰囲気」に影響されている部分が、少なくないのではないか?
そんなことを思うのですが、いかがでしょう?