世の中にもし、申し分のない善人がいるとすれば、
それはおそらく何も行動できない人ではないか。
善い人ほど周囲に目配りができます。神経が細やかです。
しかしですが、そのような善人ほど行動が伴わないこともよくあります。
100点の善人というのは、他人に対しても100%、相手に最良の対応をしようと自分自身に課してしまう。
自分で手足を縛ってしまうので、結果として具体的な行動がなかなかともなわないのです。
行動はともなわないが、頭の中はフル回転しているため、消耗度が半端ないのも特徴です。善い人ほど、精神の疲労は大きい。
しかし繰り返しますが、そこに行動がともなうかは別問題です。
むしろ、赤点すれすれ。40点くらいの善人の方が動きが早い。
考えが至らなかったために成果が見えない。そんなこともあるでしょうが、何といっても初動の一手が打てているだけ結果がついてきます。
ときには失敗もあるだろうが、しかし赤点さえ取らなければ結構。
その程度の思い切りで初動に移る。それが、確率的にも最も結果を生みやすいのではないでしょうか。