Another skyを探す旅

激変する世界を生きるヒント。それは自分の足元にある

人々は何を神様に「祈る」のだろう。と思うことがある

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以前オンラインで、日本貿易振興機構、JETRO(ジェトロ)のセミナーを見ていました

 

 

テーマが、ASEANと呼ばれる東南アジア地域での、コロナ以降のビジネス戦略についてでした

 

コロナが猛威をふるうなか、日系企業の売上げに大きな影響が出ていて、販売戦略の見直しが迫られる。そんな内容でした

 

八方ふさがりな感じが痛かったのを覚えています

 

活路はEC、電子商取引といった感じでした。これは東南アジアで定着した感があります

 

コロナが落ち着いたといっても、経済環境はこれからさらに厳しくなるのでしょう

 

ASEAN各国の間でもコロナの封じ込めにはバラつきがあって、特に厳しかったのはフィリピンでした

 

フィリピンは、連日2000人前後の新規感染者が出ていました。医療機関にもキャパがあるし、多くの人々が失業もしくは休業状態になりました

 

もともと貯蓄が苦手な人々なので、おそらく生活水準は相当に厳しかった、というか今でも厳しいはずです

 

死者も連日100名以上出ていました

 

強権で知られたドゥテルテ前大統領も、マスク未着用で逮捕とか、クリスマスパーティーの禁止とか言い出したので、かなり追い詰められていたのでしょう

 

セミナーのなかで話題にあがったのですが、

 

JETROの資料にも出ていて再認識したのは、東南アジアには仏教国が多い

 

 マレーシアやインドネシアなど、ムスリムの国もあります。キリスト教はフィリピンだけです

 

かつての宗主国スペインの影響でしょう

 

 とはいっても、日本のような単一民族国家と違って、様々なルーツを持つ人々がいるので、宗教も人それぞれなのですが

 

どのような宗教であれ、このような苦しい時期には、神様にも祈りたくなるものでしょう

 

 今日は、神様に何かを「祈る」ことについて考えてみます

 

 

 

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前述のとおり、東南アジア、特にウイルス感染が深刻だったフィリピンのような国の経済状況は今でも相当に厳しい

 

治安も悪化していて、日本人をねらったホールドアップやスリ、かっぱらい、セットアップと呼ばれる恐喝も増加しているようです

 

マニラ首都圏のなかでも日本人が多く行き来するエリアで被害が増えています

 

これには、ちょっと出口が見えません

 

ここまで来ると、あとは神頼みくらいしかないかという心境にもなります

 

フィリピンという国は、キリスト教徒が国民の約9割。そのなかでもカトリックが多く、国民の約8割といわれています

 

多様化が進むとはいえ、彼らのなかには日曜日に仕事をするのを拒む人も少なくない

 

日曜日は「安息日」と呼ばれ、教会でお祈りをする

 

フィリピンにはいたる所に教会があります

 

世界遺産に指定されているものから、地元の人々に根ざしたものまで様々です

 

フィリピンに行った経験のある人であれば感じるかもしれませんが、みんな熱心に何かを祈っています

 

家族の健康だったり、良い条件の仕事を見つけるとか、ロトくじに当たるとか笑

 

まあ内容はいろいろでしょうが、とにかく熱心です

 

コロナが猛威をふるうなかでも、大きい教会はオンラインなどで礼拝をやっていたくらいなので、今日はなおのこと多くの人が祈りを捧げているでしょう

 

 

 

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我々日本人も、年始に神社で初詣という人は多いですね

 

家内安全とか、交通安全とか、学業成就など、いろんなご祈祷もなされています。

考えてみると、個人に帰属する「お悩み」の解決依頼をされているという点では、どこの国の神様も似ているのでしょうか

 

神様というのは、どこの国でもお悩み相談所のような仕事をしているのか

 

そう考えると、神様という仕事も楽ではないと思ってしまいます笑

 

ときに無宗教などといわれ、また日本では神社とお寺の並存という多様性が特徴的ですが、祈りを捧げてきたという点では、ほかの国の人々と同様なのではないでしょうか

 

 

 

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意外と、経営者で神様を大切にする人は少なくない

 

松下幸之助さんは信心深かったことで有名です。三重県鈴鹿市椿大神社(つばきおおかみやしろ)には、「松下幸之助社」があったりするくらいです

 

三菱財閥の祖である岩崎弥太郎さんも神社への思いが深く、大阪市には土佐稲荷神社という、三菱のスリーダイヤを御紋とする神社があります

 

石油王と呼ばれた出光興産の出光佐三さんは、生まれ故郷である福岡の宗像神社を信奉していました

 

古今の政治家も然りですね

 

ときに厳しい判断を迫られる立場の人であればなおさら、神様への祈りを大切にしてきたことでしょう

 

 

 

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日本の神社のなかでも中心的存在なのが、伊勢神宮です

 

内宮におまつりされている天照大御神のご神体は「八咫鏡(やたのかがみ)」で、熱田神宮草薙剣、皇居の剣璽の間(けんじのま)にあるとされる勾玉とあわせて、三種の神器のひとつです

 

日本の神社には、マストアイテムとして祭壇中央に鏡がまつられています

 

個人的に考えるのですが、なぜ「鏡」なのか?

 

自分や家族の幸せであっても、商売繁盛であっても、学業であっても、なにを祈っても鏡に映るのは自分の姿だけですね

 

神様は言いたいのでしょうか、

「自分で何とかしろ」と笑

 

 

日本でも、年末に向けウイルス感染者がまた増加基調にあります

 

自分でできる予防策は、出来るだけ努力させていただいて、

 

我々としては、

 

神様にはなるべく、個別のお悩み相談をせずに済むようにしたいものですね笑

 

 

「大切にする人」の順番を間違えるな。幸せになれないと感じる人へ


「大切にする人」の順番を間違っている。

日本にいると、そのように思うことがよくあります


自分の身近にいてくれる人を、一番大切にする

そんな当たり前のことが、多くの人にできていません


自分にどんなことがあっても身近にいてくれる人。それは家族であったり将来の伴侶となる恋人であったりするわけでしょう?


このごく当たり前のような話、これがめちゃくちゃになっている。

そんな日本人は少なくありません

世間体や会社を最優先にするあまり、大切な人の思いを後回しにする


少なくとも、会社人間と言われてきた人たちはそういうことをしてきたのですよ
高度成長期には、みんなそれが当たり前だと思ってきたでしょう?


こんな人種は世界でも日本人だけでしょう

ここを誤魔化すのは、今の時代にあっては、もう良くない



欧米はもとより、アジア圏でも、
やはり大切なのは家族。身近な人

結局のところ、日本人はごく自然のことを不自然にして生きてきたのです

そのツケが今、いろいろなところから吹き出しているのですよ

日本人が幸せになれないのはなぜか?
こんなところにも理由があるのです。多分ね


今日はクリスマスイブ

カトリック教徒は、家族とともに教会でミサを受けます

その後、自宅でホームパーティーを行うのが慣例です

誰も邪魔をしないし、
邪魔をしてはいけない

日本人もそんなことに少し気づき始めているんじゃないですかね


ブログなんか読んでないで(せっかくなのにすみません笑)、大切な人とかけがえのないひとときをお過ごし下さい

「自分の世界観」をつくるということ。Start with Why 誰にも邪魔はさせない

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世界が混沌としています

 

核戦争まで懸念されるウクライナ問題ですが、ロシアが侵攻に踏み切るなど1年前には予想すらできませんでした

 

何しろ、侵攻当初はロシアの戦略的パートナーとされる中国の習近平ですら、事前に準備をしていた形跡が見られなかったのです

 

人の生命をかくも簡単に奪う戦争を、今日もなお目の当たりにするとは

 

 

そして我々はここ3年、コロナウイルスによって日常生活を大きく制限されてきました

 

今現在もなお、日本人の全員がコロナの不安と闘っているのです。この先いつ、不安が完全に消えるのかも見通せません

 

多くのスポーツイベント、ライブなどのステージも中止され、未だに縮小、人数制限を余儀なくされてきました

 

今後も入場者数をコントロールするなど対応が避けられません

 

ご存知の通り、一昨年、昨年は多くのイベントやお祭りが中止に追い込まれました

 

人が集まることにリスクがあると言われてしまうと、音楽活動などもそうですが、表現の機会をつくることが極端に難しくなる

 

セミナーなどはZOOMなどオンライン上で開催することがふつうになりました

 

しかし、舞台や音楽など、ステージ上で何かを表現してきた人にとっては、辛いでしょう

 

今日は、表現によって「自分の世界観」をつくることについて考えてみます

 

 

 

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音楽などでステージに立つ人は、自分が主役になっている感覚を味わったことがあると思いますが、それはなにもステージだけの話ではないですね

 

これを読んでくれている人のなかには、ブログを持っている人も多いでしょう

 

ほかにもYouTubeTwitterInstagramなど、いろんなプラットフォームがあるので、自分の思いを発信する人は増えているはずです

 

たしかに、新型コロナウイルスを理由に、「もう無理」とあきらめた人もいたかもしれません

もっと言えば、やる前から決めつけてしまう人も最近増えている気がします

 

世の中には、戦争やコロナ、さらに経済問題に端を発したバッドニュースが蔓延しています

 

今はおとなしくするしかない、そんな意識が標準化していると感じます

 

本当にそうなのでしょうか?

 

今、自分のやりたいことを始めてみる。

そのことにすごく重要な意味があるのではないか

 

これまでの生活習慣や価値観が通用しなくなっている。

そんな状況で何か物事を始めようとする人には、共通項があると思っています。

それは、「Why」つまり、なぜそれをやるのかということを考えているということです

 

今、なにかを始めようとする者にとっては、決してよい環境とはいえないかも知れません。

にもかかわらず、なぜこのタイミングであっても、始めようと思うのか?

 

そこには、かならず何らかの理由があるはずなのです

 

現状、この先の時代について、明確な答えなど誰も持ち合わせてはいません

当たり前だったことが、当たり前でなくなっています

みんな、方向感を見極められないでいるのです

 

誰も価値観の決めうちをしてくれないのが、今という時代なのです

そんななかで、何かを始めようというときには、かならずWhyから考えないと行動できない

 

 

その答えを自分のなかに掘り下げ、正体を探ろうとする。

そのような人がもつ行動力が、弱いはずがありません

 

なので、今、何かを発しよう(もしくは、発している)、何かを始めようという意志を持ったとすれば、その思いは大切にするべきだと思います

 

 

 

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先が読めないのは、誰もが同じです

 

見通しが利かないことを理由にすべきではないと思います。

表現でいえば、たとえ小さなステージであっても、ネット上でも、どこかに活路があるはずです

 

これまでの(もしかしたら、すでに崩壊しているかもしれない)価値観に縛られて動けないというのは、もったいない

 

自分のアンテナだけを信じて、このタイミングだからこそ「自分の世界」をつくる。

誰にも邪魔させない。

 

ここまで読んでいる方になら、分かっていただけると思います

 

 

「風の時代」を迎えて1年。上手く流れに乗れたか?

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特にコロナが本格的に流行して以来、ここ2、3年感じているのですが、

 

 

自分の未来(将来)を決め込むより、

目の前の流れに飛び乗るほうが、上手くいくのかもしれない

 

 

コロナで、世界中の人々の価値観が揺さぶられているなかにあって、

「昔からの夢」であっても、それが時代を捉えられるとは限らない

 

 

時代の風を受けて、みずからに湧いてくる感情をていねいに汲み取ってみるのも、悪くないのかもしれない

 

いままで思いもしなかった、新たな感情ですね

 

「風の時代」と呼ばれる時節を迎えて1年が経ちます

 

あなたは上手く風に乗れたでしょうか?

 

今、仮想通貨投資でつらい思いをしている人へ。これまでの投資とは「コンコルドの誤謬」だったのか?

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今、仮想通貨投資でつらい思いをしている人がいるでしょう。

 

昨年11月には、仮想通貨の代表銘柄であるビットコインの価格が、最高値720万円を付けました。

 

そこが天井となり、ご承知のとおり今年に入ってはダウントレンドに終始するという、投資家にとっては非常に厳しい一年になりました。

 

2022.11.18時点でビットコイン価格は230万円。

ピーク時の3分の1以下です。

 

すでに損切りし、気持ち的にもけじめを付けたという人もいるでしょう。

一方で、損切りに踏み切れず(いや、確固たる信念を持って)、ホールド維持している投資家もいるでしょう。

 

今日は、そのような投資家に向けて、個人として感じることを書きます。

 

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今でも、自分の手元にはメモがあります。

そこには、「コンコルドの誤謬」と記されています。

 

コンコルドの誤謬

サンクコストを惜しみ、投資をやめられないこと。

これまでに費やした金銭や労力、時間などのコストを取り返そうとし、さらに損失が拡大すること。

 

コンコルドというのは、フランスはじめとする、今日でいう欧州連合が開発した当時世界最速の超音速旅客機の名称です。

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コンコルド(Esquire)

 

機体のフォルムが独特だったことなどから人気を呼んだのですが、開発費や維持費、燃費などが高過ぎるという難点がありました。

そのため受注が伸びなかったにもかかわらず、既に投入した費用の回収や開発の責任問題回避といった理由から撤退もままならず、大赤字で失敗したプロジェクトのことです。

 

このメモを書いたのが、2018年11月。4年前ですね。

2018年というのは、前年の年末に付けた当時最高値220万円をピークに、コインチェックネムハッキング事件などを経てビットコイン価格が下落した年です。最終的に価格は40万円付近まで下落します。

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2018年ビットコインチャート円建(trading view)

 

 

ディセンディング・トライアングルと呼ばれる持ち合いから、さらに一段安となったのが11月末です。

 

当時ビットコイン保有する握力には、無根拠な自信がありました。なにしろ、1ビットコインを10万円から仕込んでいたわけなので、まだ余力はあったのです。

 

それでも、この11月にはさすがに手のひらからビットコインがこぼれ落ちるような感覚で苦笑、ポジションを少し落としてしまいました。

これが自分の弱さであり、投資をするうえで自分自身を信用できない原体験となりました。

 

握力の強さというのは、ただの「コンコルドの誤謬」だっただけじゃないか?

 

そのような自己不信に陥ったのが、2018年11月だったのです。

はっきり覚えていますよ。2018年の11月28日です。大暴落の日です。

 

 

 

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2018年に減らしてしまったポジションですが、

それでもすべて売却した訳ではなく、一定数は握り続けました。

この、握っていたポジションを最終的に2022年5月に、すべて手仕舞いしました。

 

2017年当時はビットコインだけではなく、イーサリアムライトコインも相当数持っていたので(何といっても、今とは比較にならない安さだった)、2022年まですべて持っていれば金額いくらになっていたか?2、3億、くらいじゃきかないと思いますね。そんなもんじゃなかったと思います。

すべてはタラレバです笑。

 

それでもなんとか、自分としてビットコインによって資産を増やし、今日に至るまで投資のまねごとを出来ているのは、あのとき2018年に全撤退していなかったからです。

 

こういうのは、本当にメンタルの微妙なあや。紙一重なのです。

 

 

 

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こういう、精神的に苦しい局面で、ポジションを軽くしたいという、逃げたいという感覚に囚われるのは致し方ないことだと思います。

 

我々は機械ではない。人間なのです。

 

しかしそれでも、苦しい自分を少し上から俯瞰してみて、もう一人の自分の目線でこの先の行動を考える。

 

そういう落ち着きが大切です。

 

自分は落ち着いている。そう思うかも知れませんが、決して落ち着いていません。

 

今、この局面で、あなたは落ち着いていないのです。

ビットコイン価格は、さらに下落するかもしれない。

FTXの問題も、この先の展開が読めません。binanceからの資金流出も止まりません。

このような局面で、あなたは本当に落ち着けますか?

 

市場はあなたの精神を、ためらいなく揺さぶってきます。

 

それを認識し、もう一人の自分と対話を深めてください。

 

そして、二人で話し合った結果を、全責任として受け入れる。

 

すべては自分に帰結する。

 

それを踏まえ、後悔のない選択をしてください。

 

個人的に、今後の価格推移について自分なりのシナリオはあります。

 

有名なインフルエンサーも、今後の見通しを各々発信しています。

 

しかし結局のところ、そんなものはあまり関係ない。

 

予想が外れたら他人のせいにして逆恨みする程度なのがオチです。

 

繰り返しになりますが、すべての答えは、

自分と、もう一人の自分がすでに知っているのです。

 

我々は、そもそも弱い、大したこともない存在でしかないのです。

そのような人間が投資で生き残ろうなどと考えるなら、どのように立ち振る舞うべきなのか、そこに思いを至らせなければなりません。

 

金(ゴールド)を買ってみた。現物資産が注目される理由は「未来への不安」からの逃避

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これまで1年にかけて、月曜日には投資の記事を書いていました。

特に、米国債のベア3倍レバレッジETFである「TMV」を実際に購入し、その値動きを追うことによって、世界中に広がるインフレ懸念や、各国の中央銀行がインフレ退治に向け打ってくる施策をリアルタイムに学ぶことが出来ました。

 

しかし、今月に入り保有していた持ち高を清算。利確してしまいました。

 

理由は、米FRB金利政策が「ピボット」つまり転換を迎えつつあることで、市場の動きが非常に読みにくくなったこと。また、TMVは米国10年超の長期債を投資対象としたベアファンドなのですが、今後の長期金利が上昇し続けるのかについて、相場を一旦離れて動向を見極めたいと考えたからでした。

 

一方で、今年の秋口から少しずつ、金(ゴールド)の勉強を始めたいと考えていました。

 

以前から、米国株ETFの「GLD」をとおして、ゴールド投資は行っていたのですが、今回、自分としては未知の領域である現物を買ってみようと思ったわけです。

 

 

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では、なぜゴールドに関心を持ったのか?

 

前述の通り、いま世界では高インフレの波が人々の日常生活を脅かしています。

インフレというのは、つまり物価水準が全般的に上昇すること。逆の言い方をすると、我々が用いる法定通貨によって購入することができる財やサービスの総量が減るということですね。

 

コロナのまん延以降、各国がばらまいたマネーの過剰な増加が今日のインフレを招いたといわれています。

 

そのような状況下にあって、ゴールドが目下、注目されているようです。

ゴールドというのはこれまで、インフレに強い資産の代名詞とされてきました。

 

足もとでは、これまでの米国の高金利政策により米ドルが非常に強い環境下にあったため、ゴールドの対米ドル価格はダウントレンドにあったのですが、そもそもゴールドというのは、「有事の金」とも言われるように、世の中の情勢が不安定になるときに価格上昇する傾向があります。

 

輪転機を刷ればジャブジャブ印刷できる法定通貨とは異なり、ゴールドの地球上の総量は限界があるといわれていますから、インフレヘッジとして金が用いられる傾向があるのです。

 

個人的に、1年以上を掛けて、米国債、そして日本の債券の動きに注目してきました。

 

そこで感じたのは、日本債券の異常な動き(というか、まったく動かない不気味さ)でした。

 

現在、日本のインフレ率は3.7%です。長い間、デフレ経済といわれ続けた日本ですが、物価上昇はもはや誰の目にも明らかです。

 

しかし、ご存じの通り、黒田日銀はまったく動こうとはしなかったですよね。いまだに日本の政策金利は0.25です。一方のFRBは、将来的に5.1までFFレートを上げようとしている。

 

これが、ゴールドに関心をもった最大の理由です。

 

つまり、日本の通貨である「円」に対する不安です。

 

このことを、1年がかりで身をもって感じたのでした。

 

 

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秋以降、徐々に買ったのが、オーストリアの「ウィーン金貨」です。

ウィーン金貨は、地金連動型コインといわれており、同様のコインにカナダのメイプルリーフ金貨などがあります。

 

一般にコインは、インゴットのような本当の地金よりも鋳造コストが増すために割高といわれています。

 

にもかかわらず、なぜ金貨を買ったのかですが、

まず自分の裁量で持ち運びがしやすい。

そして、大型のインゴットで買うよりも、小分けにしたコインで持ちたかった。

などの理由です。

 

 

このウィーン金貨を、田中貴金属で買っているという話です。

 

同社からのゴールドの購入(web上)にあたっては、まず総合口座の作成が必要になります。

 

本人確認書類も提出します。

 

本人確認書類については、webでも郵送でも申請可能です。

 

手続きが済めば、パスワード等が記載された書類が郵送されてきます。

 

書面には、みずほ銀行の同社指定口座の口座番号が記載されています。

事前に購入を希望する商品の金額以上の額を振り込んでおく必要があります。

 

田中貴金属のホームページ上から総合口座のサイトに入り、希望の商品(インゴットや金貨、プラチナ貨など)を指定します。

 

あとは到着を待つだけです。

本人宛ての「本人限定」郵便で送付されます。

 

箱が二重になっています。

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同梱物は極めてシンプルです。
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購入金額を明示する資料は同封されていません。

 

今後、売却する際に思いのほか利益が乗ってしまった場合などには、納税で不利になることを避けるために、

同社から購入する場合は、会員サイトから売買履歴をダウンロードし、印刷しておくことをお勧めします。

 

 

多くの人が「服選びで間違う」理由。パタゴニア、ノース・フェイスの販売手法から考える

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パタゴニアといえば、アウトドア・ブランドとして有名です

 

その販売コンセプトはちょっと変わっていて、お客さんに「必要ないモノは買わないで」という、アパレル業界というよりも、商売の常識では考えにくいキャンペーンをやっている

 

つまり、不必要な自社製品を買ってもらわないでほしいという

 

なぜ、そのようなメッセージを顧客に発する必要があるのでしょうか?

 

今日は、2021.11.19の日本経済新聞記事「NEXTストーリー」を参考に、これからの服選びについて考えてみます

 

 

 

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パタゴニアの販売戦略のひとつに、自社製品の「修理」があります

 

ビジネスとしては、量をさばきお客さんに次々と買ってもらったほうが売上は上がります

 

しかしパタゴニアは創業以来、修理の取り組みを続けてきました

WORN WEARと呼ばれて知られています

 

修理に持ち込まれる点数は、日本だけで1万数千点にのぼるそうです

 

アウトドア・ブランドらしくというのか、地球環境へ配慮、サステナブルな意識を拡大したい意図があってのことです

 

高品質の服であれば、修理しながらでも長く着続けられる

そんなに洋服の点数は必要ないはず

そんなコンセプトは、衣料品メーカーの利益と相反するようにも感じます

 

しかし、自社製品の修理を行うアウトドア・ブランドメーカーはパタゴニアだけではありません

 

同じくアウトドア・ブランドのザ・ノース・フェイスにもリペア・センターがあって、ダウンなど自社製品を補修するサービスを受け付けています

 

おそらくですが、こうした自社製品の修理というのは利益率から考えると、決しておいしいビジネスとは言い難いはず

 

やはりアウトドア・ブランドには、自然との共生、環境問題に取り組む姿勢を明確に示すメーカーが多い。またそれが自社のブランドを強固にするという側面も当然あるでしょう

 

 

 

 

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一方ですが、こんな調査結果もあります

 

消費者庁が発表した「サステナブルファッションに関する消費者意識調査」の結果なのですが、

 

洋服を買ったのに、着なかった経験がある

そういう人が、72.5%いる。実に、7割以上の人が、そんな買い物をしたことがある

 

なぜ、着ない服を買ってしまったのか?

似合わなかった 37.2%

サイズが合わなかった 25%

 

しかし、そういうのは事前に試着するとか、吟味がなされれば本来は起こらないはず

そういう買い物をするのは女性よりも男性に多いようです

 

着ない服をタンスにしまっておいても、まさにデッド・ストック。収納スペースは取られるしで、悪循環ですね

 

着ない服を買ってしまう。約8割というと、ほとんどの人がそんな経験を持っていることになります

サステナブルももちろんですが、経済的にも合理的ではない、ムダな買い物になってしまいますね

 

買い物というのは、それ自体が楽しい行動ですし、手持ちのアイテムが増えるのは純粋にうれしいことでもあります

 

ただし、我々は時として、買い物自体が目的化してしまったり、衝動的に買ってしまうこともよくあることです

 

本格的な冬のシーズンが到来しました

 

気に入った洋服となると、とかく値段も張りがちです

ましてバーゲンなどというと、消費意識を刺激されがちになります

 

サステナブルと声高に言えるほどに、このブログは意識高い系でもないのですが、しかし何も、着ない服を買うこともないよね、と思うのは当たり前でしょう

 

これまでデフレ経済といわれ、その気になれば洋服も安く買えていた日本ですが、

インフレが顕著となりつつあるなか、日々の買い物であっても、目的と手段を混ぜないように立ち振る舞いたい

 

誰もがしがちな失敗、そしてパタゴニアの記事から、そんなことを感じました