いつもの、1週間の個人的投資の振り返りをします。
ご自身の投資については、自己責任にてお願いします。
先週は仮想通貨市場に激震が走った、米国の取引所FTXの破綻劇ですが、影響は徐々に広がり、他の取引所の信用不安。ひいては、仮想通貨以外の金融市場への飛び火も懸念される事態となっています。
個人的には、
この動き、非常にまずいと思っています。
今後、仮想通貨市場は暴落に見舞われる。この動きが他のマーケット、さらに米国バイデン大統領の不正疑惑にまで広がっている。
もう、世界は混沌としています。
この先も、想像もしないことが起こるのでしょう。
一週間のニュースを振り返ります。
まず、前述のFTX問題。
大谷翔平や大坂なおみなど、FTXのCMに出演したスポーツ選手まで訴訟されるという事態になっています。
ことはFTXにとどまらず、同じく仮想通貨取引所の大手の一角である、シンガポールのbybitなどにも信用不安が及んでいます。
日本人投資家のなかにも、bybitから資金移動した人が多かったようです。
さらに、日本の取引所GMOにまで噂が出始める始末。単なるシステムの不具合だったようですが、今取引所の関係者はピリピリでしょう。
このような不安が渦巻く状況にあって、なにか更に大きなネガティブファンダ(例え、それがガセだったとしても)が出たら、暴落につながる可能性があります。
まさに、セリングクライマックスです。
個人的に、ショートポジションは利益確定してしまいました(先週の記事)。
いま、取引所からはほぼ資金を抜いて、状況を静観しています。
安全と言われる日本の取引所であっても、一度信用不安が広がると不測の事態を呼ぶ。
それは、銀行の取り付け騒ぎと同じことです。
多くの投資家がメンタルを揺さぶられる状況にあって今、投資系の詐欺も増えているようです。
ちょっとした気持ちのスキに付け入られないよう、ご注意ください。
先々週の米国CPI消費者物価指数。市場予想よりも低い7.7%だったことから、長期金利も大きく下げました。
逆相関で、米国株は上昇。
しかし、お祭りムードの気配さえ感じた株価回復ムードですが、ここにきてセントルイス連銀のブラード総裁が、
政策金利はいまだ、十分抑制されたと考えられる水準に達していない。と発言するなど、寄り戻しがきています。
一時的に下げた長期金利ですが、個人的には、ふたたび上昇に転じるだろうと考えています。
個人的に保有する、米国長期債ベアファンド、日本国債ベアファンドの動きを確認します。
まず、米国債ベアのTMV。
CPI以降、TMVは大きく値を下げました。一時評価額で1,000万円を超えていたのですが、大きく値を下げています。
別に、96万円は利確済みです。
続いて、日本債券ベアファンド。
こちらも相変わらずマイナス圏推移です。
こと仮想通貨市場でいえば、
いまはまだ市場参加者の投資マインドは、悲観とまではいえない。
本当の悲観相場が、これから来る。
そのような感覚を持ちます。
かつて、映画「マネー・ショート」で、
リーマン・ブラザーズなど大手投資銀行が破綻の危機に陥り、
ショートポジションを持っているはずが、そもそも投資の相手方(胴元)さえ消えかねない。
そんな事態を連想します。
今、ショートを打てば短期目線で利益がでるかも知れませんが、自分はしばらく様子見しようかと思っています。
今年に限っては、
投資をしている人の多くが負け越しています。
懸命なる投資家は現実主義者であるべきだ
そのような環境の中で、いかに負けないか。手元資金を維持できるか。それが、今年の相場を乗り切るうえで大切なマインドだと感じます。