今日も、一週間の個人的な投資の振り返りをします。
投資における判断は自己責任にてお願いします。
先週は、なんといっても日本銀行がこれまで堅持してきた金融緩和政策を修正したニュースに大きなインパクトがありました。
この政策変更には賛否両論あるわけですが、個人的な投資行動を考えるうえで、大きな転機になると感じています。
先週のニュースについて印象に残ったのは、前述の通り日銀の方針修正なのですが、今日は2022年12月22日の日本経済新聞から「動いた日銀 緩和修正を読む」を参考に考えてみます。
この記事、大見出しが「日銀 投機筋が追い込む」となっています。
投機筋とは誰か?
このブログでも取り上げたことが何度かあるのですが、英国のファンド、ブルーベイ・アセット・マネジメントの取材内容が記されています。
曰く、日経の取材に対し、同ファンドの最高投資責任者が「勝利宣言」したとのこと。
このファンド、今年の夏頃から日本債券の売り、日本の長期金利の引き上げにポジションを取っていたのです。
ちなみに、自分も日本債券ベアファンドを持っていたのですが、先々週に売却してしまいました苦笑
正直、このタイミングで長期金利を上げてくるとは予想していなかったのです。我慢したブルーベイの勝ちということでしょう。
日経新聞には、重々しい記述が続きます。
「緩和からの出口に向けた攻防戦が本格化するのはむしろこれから」
「来年春に就任する新総裁は重い課題を背負い込むことになる」
論調は完全に、日銀の負け、ブルーベイの勝ち。
しかも記事は、攻防はこれからさらに激しくなるとの見通しで結ばれています。
この攻防、日銀が金利をコントロールできているうちはいい。しかし、それが出来なくなったらどうなるのか?
そこに思いをはせる必要があると思います。
つまり、ブルーベイのようなファンドが日本銀行を翻弄する展開です。
1992年9月12日、イングランド銀行がジョージ・ソロスの「クォンタム・ファンド」にポンドの売り浴びせを受け、買い支える同行を敗北に追い込んだ「ブラック・ウェンズデー」が日本に再来する可能性を懸念します。
今後の、個人的な投資方針ですが、
円安ドル高トレンドにあった米ドルを一時手仕舞いしていたのですが、
これから値動きをみながら少しずつ買っていくことを検討します。
一旦のターゲットプライスは、125円です。
今の世の中、なにが起こるか分からない。そのなにかに、備えの意識を持ちます。
ドルの仕込み場としては、これが最後になるかも知れない。
最後とは?
ドル円価格が、二度とこの水準に戻ってこないかも知れない。そういう危惧です。
ここからの資産運用は、最悪を想定しつつ動きたいと考えています。
最悪というのは、思いがけない値動きも含みます。株、仮想通貨の暴落(これは1年以上前から言い続けている)に備えます。
ピンチをチャンスにしたいと考えています。
まずひとつの山は、年末年始の薄商いのタイミングです。
特に、年初を警戒します。
年初の動きが、来年一年の市場を暗示することになる。そのような可能性を感じます。
どのような立ち回りをするにせよ、シートベルトだけはきっちり締めておくことをお勧めします。