Another skyを探す旅

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山が動くのか。ウォーレン・バフェットの日経インタビュー記事

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毎週月曜日に、個人的な投資の振り返りをしています。

ご自身の投資については、自己責任にてお願いします。

 

日米株価も、仮想通貨も価格が上向きに推移しています。

特にビットコインは、日本円建てで400万円を超えてきました。

 

底値から6割近くの上昇となっています。

 

ここは飛び乗るべきか?もしくは、ただのブルトラップか?

多くの投資家の判断が分かれる分水嶺にあると感じます。

 

はじめに個人的な投資行動をおさらいしておきますと、

自分はゴールドの現物以外はほぼノーポジ。

 

ここは腹を括っています。

インフレによる通貨価値の下落などといった要因があるにせよ、キャッシュで置いておくかぎりは基本的に値動きの損得に巻き込まれることはありません。

 

機会損失になるならそれも止む無し。そのくらいのつもりでいます。

 

やはり、どこかで相当深刻な局面が訪れるだろう。その見立ては変えません。

 

 

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4月12日の日経記事です。

日本株投資を拡大」

米国の著名投資家であるウォーレン・バフェット氏が来日し、日本経済新聞のインタビューに答えたものです。

 

バフェットと言えば、2020年8月に日本の5大商社株(三菱商事伊藤忠住友商事三井物産、丸紅)を各々5%取得し、その後も買い増しを続けていることで知られます。

 

そのバフェットが商社以外の日本株にも投資対象を拡大する。

氏はこのようにも述べています。

「日本は米国以外で最大の投資先。日本企業はかなりうまくやっている」

「商社以外の投資先として考えている会社は複数ある」

 

バフェットといえばバリュー投資で知られます。

コカ・コーラアメリカンエキスプレスなど米国企業の株を超長期にわたり保有していることで有名です。

 

そのバフェットが、なぜ日本株なのか?

そこは、バフェットとしてのポートフォリオ戦略があってのことでしょう。台湾のTSMCはすでに大半を売却したようですが、いずれにせよ米国一辺倒のポートフォリオを組むわけにいかない。そのような思惑あってのことと考えます。

 

米国の先行も安泰かといわれると、微妙ですからね。

 

 

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そのバフェットですが、いきなり日本株を買い増すといっているわけではありません。

これだけ有名になった5大商社株ですが、それでも2020年からすでに3年近くが過ぎようとしています。

徐々に保有比率を高めているわけです。

 

バフェットはこうも言っています。

「人々が恐怖にかられ、私が望む価格で何かを売りに来たときは貧欲に対応する」

 

今回のインタビューの骨は、ここにあると感じています。

 

つまり、

足もとシリコンバレー銀行の破綻などで顕著になった金融不安がいつまで続くかは「わからない」ものの、もし株式を割安で買う機会が到来したなら、その時は動く。

 

おそらく、バフェットは狙っています。

何かが起こるタイミングは来る。そのように考えていると思います。

 

今はそのための初動に過ぎない。

インタビュー記事からそのように感じました。

 

バフェットの師匠、ベンジャミン・グレアムにこのような言葉があります。

 

賢明な投資家とは、楽観主義者に売り、悲観主義者から買う、現実主義者だ

 

我々は、ここからの局面こそ現実主義に徹するべきと思います。