毎週月曜日に投資の振り返りをしています。
あくまで個人の見解なので、ご自身の投資は自己責任でお願いします。
米シリコンバレー銀行、そしてクレディスイスの破綻依頼、マーケット参加者は方向感を見失っているように感じます。
米株も日本株も、仮想通貨も値位置は保っている。どころか上昇の気配すらある。
しかし一方で、多くの投資家はどこかで手痛い下げが来るのではないかという不安も払拭できずに市場を見守っているのです。
筆者個人は、以前から書いている通り、ほぼノーポジで休眠状態です。
なぜそんなことになるのか?それは、まず自分が個人投資家だからです。
常にポジションを維持しないと報酬が得られない機関投資家のトレーダーとは、そもそも立ち位置が違います。
はっきり言って、投資なんてやらないならやらないでも構わない。
その程度に考え、休む時は休むに徹した方が、今の相場はケガ無くやり過ごせるのではないか。そんなことを考えています。
中途半端な局面で大きな自己資金を投じると、ちょっとしたランダムウォークにも必要以上に反応してしまいます。これは良くない。
ちょっとした相場のあやを、トレンド転換と勘違いしてしまって資金を棄損したままに撤退を余儀なくされる。そんな心配も生まれてしまいます。
しかし、世界的なマネーのオーバーサプライは依然続いている。
インフレを抑えようと米FRBが遅ればせながら政策金利の引き上げを試みますが、結果的にシリコンバレー銀などの破綻を誘引することになりました。
多分、世界の金融市場はマスコミが(小声で)報道するよりもはるかに大きなマグマを地下にため込んでいます。
ちょっとした振動でバランスが崩れると、大地震につながりかねない。それが今なのだと認識しています。
もう激震は避けられないだろう。個人的にはそう思っていますが、さてどうなりますか。
では、新聞記事を軽く紹介。
2023.4.7日経新聞。
タイトルは、「ビットコインに退避資金」
仮想通貨市場で、ビットコインの資金が流入している。BTC価格は昨年末比で7割上昇しています。
一時はサム・バンクマン・フリード率いるFTXトレーディングの破綻騒動で暴落したビットコインですが、足元価格は戻しています。
しかしですが、一日で100万円以上値を吹き飛ばすのもビットコインですからね。はっきり言って、多少の値動きになどあまり関心が湧かない笑
前述のとおり、もし仮に今が激震前夜だとすれば、今後世界のマネーはどこに向かうのか?多分、シャレにならないくらいの大事になる気がしますが、落ち着いて見極めていきたいと思っています。
続いて、同じく4.7の日経新聞。
特集「人口と世界」から、「子は負担 覆す日本」
あえて言うまでもなく、日本は少子高齢化という問題を抱えています。
決め手になる対策も打てずにいる政府を尻目に、出生率は1.30まで低下している。
なぜ少子高齢化が起こるのか?大きな原因は、子どもの出生数が少ないということなのですが、記事では「子どもは家計を圧迫する存在」と指摘しています。
経済的負担の増大という、社会的にも個人的にとっても重い課題を日本は解決できずにいます。
お金の問題にもつながるのですが、特に母親に掛かる育児の負担が軽減できないなど、今の日本では確かに、子どもを安心して産める環境を整えにくいという問題があります。
これは若い世代が悪いのではなく、彼らは個々人が置かれた環境下で、自身の経済合理性を鑑みて行動を選択しているに過ぎないのです。
若い世代も高齢者世代も、今の日本は「お金がない」という身もフタもない問題にがんじがらめにされています。
一生懸命働くわりに、給料もさして上がらない。そんな閉塞感を打開する一手段が投資だと、ノーポジションが続く自分が言うのもおこがましいですが。