当ブログでは、月曜日には投資の記事を掲載しています。
あくまで筆者、ブログ主の個人的見解になりますので、ご自身の投資は自己責任にてお願いします。
特に日本株、上昇トレンドが本格的になってきましたね。
25,000ドル割れして下落濃厚といわれるビットコインも、足もと反発上昇しています。
日本株、米株。乗り遅れるなといった雰囲気になってますね。
しかし、個人的にはこの上昇に乗っていない(乗れていない?)状況です。
この上昇、どうしても自分のなかで腹落ちしない部分がある。インフレ圧力の前ではキャッシュは目減りの一方。そんな論調も目立つ中、手元には現預金が滞留しています。
そんな自分の相場観を記事にしてみます。
2023.6.17 日本経済新聞の記事からDeep Insaight、日経新聞コメンテーター梶原誠氏の記事『「誤算の株高」保つには』を参考に個人の考えをまとめてみます。
まず、日経平均株価の足もと。
現在33,700円と、1990年以来33年ぶりの高水準にあります。
年初にここまで予想していた投資家は少ないでしょう。
大きな転機となったのは、以前記事にも書きましたが、米著名投資家であるウォーレン・バフェット。
氏が来日した4月あたりから、海外投資家の日本株買いが本格化してきました。
もともとバフェットは近年、日本の5大商社株を保有したことで知られていました。
その氏が日本株への強気スタンスを表明するや、日経平均の上昇劇が本格化しました。
この頃から、日本のネット証券各社では新規の口座開設数が急増。今では、さながらFOMO(fear of missing out)つまり、取り残される恐怖が騒がれ始めたのです。
しかしこのFOMO、梶原氏も指摘していますが、相場の局面としてFOMOが強く出始めると、それは危うい市場心理だといわれます。
先ほども触れたとおり、この株高の主役は外人です。従来の日本人投資家はむしろ、この株高を機に現物を売り越しています。
アベノミクス相場がそうだったように、外国人の逃げは早い。取り残されるのは日本人の個人投資家です。
もっとも、株高は日本にとどまらず世界的な現象でもあります。
株だけでなく、あらゆる現物資産が高騰しています。
時計などはもとより、ポケモンカードなどすごい値段がついていますね。
世界は根強いインフレに苦しんでいます。
FRBは直近のFOMCで、政策金利の引き上げを見合わせました。
一方で、さらなるレート引き上げを示唆もしました。
金融緩和だけを投資目線にする投資家は、いざ梯子を外されたときに企業の実態価値との格差に目を背けていたことに気付くかもしれない。
金融緩和は、梶原氏の言葉でいうと「だまし絵」を見せられているようなものかも知れない。
インフレ圧力は人々の生活コスト上昇に直結します。当然、消費にブレーキがかかります。企業にとっては、原材料高に加え賃金上昇圧力も高まり、販管費が増大します。当然、企業経営が苦しい。特に中小。
今というのは、株価を大きく下落させる材料に事欠きません。
当ブログがいつも言う、チキンレースに参戦するからには、自分がどんな武器を持っているのか、いざという時の出口は確認してあるか。念を入れて入れすぎるということはありません。
FOMO。そう言いながら、実はこんな難しい相場はなかなかない。そんな風に感じているのが正直なところです。