日本人はもはや、お金持ちではない。
日経新聞のある記事が目に留まりました。
2023.6.8アジアVIEW
シンガポールで住宅高騰
今さら言うまでもなく、シンガポールといえば住宅価格が高いことで有名です。
もともと国土が東京23区程度の広さしかなく、慢性的な住宅の供給不足に足元のインフレが拍車を掛けています。
また、シンガポールでの生活コストもさらに上昇しています。
英コンサルティング会社ECAインターナショナルの「駐在員にとって生活コストが高い都市ランキング」では、
1位 ニューヨーク
2位 香港
3位 ジュネーブ
4位 ロンドン
5位 シンガポール
となっています。
外資やスタートアップ企業のなかには、生活コスト高を嫌気して、まだ安いタイなどに拠点を移す動きもあるようです。
しかしですが、ここに東京の名前は出てきません。日本は物価を捉えると、もはや先進国の水準ではありません。
かつて給料をたくさんもらっていた日本人が、外国で大量消費した時代があったように、
今は給料をたくさんもらう外国人が、安い日本に押し寄せている。
かつての日本人は、旅行先の東南アジア圏などではVIP扱いを受けてきました。たくさんお金を落とす、それだけの理由です。
これからは、かつての我々が受けたように、旅行でやってくる香港、中国やシンガポール、タイなどの人々に対し、VIPとして接していかなくてはいけません。
コロナの取り扱いが5類に引き下げとなり、外国人旅行客は増加の一途です。これでもまだ、中国人の動きが本格化していません。
これからは外国人をVIPとしてもてなすビジネスも急増することでしょう。
時代が大きく動いたことを自覚していないのは、もしかしたら我々日本人自身なのかもしれません。
経済格差という言葉の意味を嫌というほど思い知ることになる。これからはそんな時代になるでしょう。