つくづく、投資で勝つコツ。しかも、精神を乱さず、自分の世界観で戦うコツは、「シンプル」に徹すること。
最近のビットコイン価格の推移を見て、そのように感じました。
このブログでは、毎週月曜日に1週間の投資の振り返りをしています。ご自身の投資は自己責任にてお願いします。
先週はビットコイン価格が急上昇した1週間でした。
下落基調にあったビットコインは、日本円にして360万円付近を停滞していたのですが、あるニュースをきっかけ(と言われている)に、一時は450万、現在440万円まで上昇しました。
実に、20%の急上昇です。
あるニュースというのは、米国ブラックロックがビットコイン現物投資型の上場投信(ETF)を申請したことです。
これまで、各社がビットコインの「現物」ETFを上場申請してきたものの、ことごとく却下または保留にされてきた経緯があるのです。
では、なぜこのニュースがそれほど材料視されるのか?
それは、ブラックロックがETF申請したという点にあります。これまで、申請されるすべての現物ETFを拒否してきた米SEC。しかし今回申請したのは、申請したほとんど全てのETFを承認させてきたブラックロック。
この期待が大きいのは確かです。
ちなみに、今回の上昇に個人としては全く乗れていません。
むしろ、これまでもビットコインは数々のニュースを材料にして期待上げ、失望下げを繰り返してきましたが、これに乗じることができたトレーダーは実は多くない。
この値動きを取るためには、チャートに張り付いて値動きを監視できるくらいの人間ではないと無理でしょう。
今回の上昇劇を見るにつけ、あらためて考えたのですが、
ビットコイン投資をするにあたって、個人的な経験も踏まえいくつか押さえておきたいポイントがあります。
まずひとつめ、
これは大前提になります。
仮想通貨で大きく儲けると(年間20万円以上)、その所得は雑所得になります。金額に応じ累進課税が適用されます。
個人的に経験がありますが、所得額が大きくなり過ぎると、その税率は国税地方税合わせ、約55%に上ります。
利益の半分以上を納税しなくてはならない。
まあ、仮想通貨はそれをも許容できるくらいの値幅が取れるのも事実なのですが、最終着地を考えると、少なくとも日本では投資効率がそこまで良いともいえないのが実情です。
次に、値動きが荒い。
これは言うまでもないのですが、一番安定的といわれるビットコインですら、今回の80万円幅の暴騰を演じることなどザラにあるのです。
値動きだけを追いかけつつ長期ホールドするのは、並大抵の胆力では無理です。
一方で、他の資産にはない特徴もあります。
あくまで現時点まで、という断りが付きますが、
それは4年に1度の半減期イベントがあるということです。
これはビットコインの生成システム上、不可避なイベントなのですが、この半減期の翌年にはビットコイン価格が高値を付けてきたという実績があります。
それを踏まえて、個人的な戦略。
まず、あまり大きな玉を張らない。
ビットコインで利益を得ておいてこんなことをいうのもどうかと思いますが、
今後はビットコインに全振りするようなマネはしません。
投資をするにせよ、自分の資産の中の一部分という位置付けで行います。
そして、自分個人としては投資せず、投資の意思を有する家族へのアドバイスという形に留めます。
なぜかと言えば、自分自身が投資するには前述の累進課税が重荷なのです。比較的所得が少ない家族が投資する分には、税負担はまだ気にしなくてもよいと考えています。
まあ、あくまで家族が儲かったときの狸の皮算用ですが笑
次に、投資の基準は「値柄」ではなく「日柄」で追っていくほうが、チャートに貼り付けない投資家には合っていると感じます。
つまり、ドルコスト平均法を活用し、下落時には追加投資するというハイブリッドでいくという戦略です。
着地点を1btc、ビットコインを1枚持つと仮定して、
例えば7月1日から来年の6月30日まで、毎日1万円ずつ定時定額で買い増していく。
そうすれば、投資額としては365万円。現在価値にすれば、0.8BTC程度買える計算になります。
仮に、1日あたり5千円を投資すれば、1年間で187万円。それに追加投資を加える。
この方が価格下落に柔軟に対応できるかもしれません。しかし、絶対にビットコインを信じるという胆力がさらに求められますが。
日本の仮想通貨取引所で定時定額買買付をすると、販売所価格で買うことになり割高にはなるのですが、しかし一方で自動的に購入できるため個人の恣意性を落とすことができます。
現時点でこのような買付をするかまだ決めていませんが、ひとつのアイディアとして共有します。