月曜日は、1週間の投資を振り返る日にしています。
あくまで個人的な見解に過ぎないので、
ご自身の投資については自己判断、自己責任にてお願いします。
先週のトピックとしては、
仮想通貨とくにビットコイン価格が上がり始めました。
昨年末の安値から40%上昇しています。
不景気なご時世で40%も上がってすごいとか、これを見逃すのは機会損失だとか、いろんな意見が上がっています。今はトレードで損している投資家が多いので、急上昇するアセットは確かに目立つ。
しかしビットコインはもともと、相当にボラティリティが高いアセットであり、たった1日の価格変動幅も非常に大きい。
価格の上昇自体は、「よくあること」なわけです。逆も然り。
個人的には今、投資対象としてのビットコインを価格の上下だけで捉えてはいません。
上がるにつけ、下がるにつけ、多くの投資家を振るい落としてきたアセットであることは事実です。FRBのメンバーも、仮想通貨は価値ゼロになっても不思議ではない。初めて聞くとドキッとする言葉も、実は昔から言い古された話です。
個人的に見極めたいのは、
そもそも、ビットコインの役割とはなにか?
そんなことが昔から言われてきました。
しかし、そんな予想(期待)はことごとく裏切られてきました。
退避資産どころか、完全なリスクオン資産。株価の下落に先行してビットコイン価格は下げてきました。
その最たる例が、コロナショック。
2018年のコインチェック事件以来、値を下げ続けてきたビットコイン価格が、なんとか上向くかと思われた矢先の出来事でした。コロナ感染拡大の経済的損失が嫌気されて、株や仮想通貨が大暴落したのです。
こんなもの(ビットコイン)は退避資産にならない。多くの投資家がそう感じたはずです。
そして、その後の価格急上昇。ビットコインは株価に先んじて上昇し、2021年11月に最高値70,000ドルに到達したのです。
からの、2022年暴落。まるで2018年を見ているような光景でした。自分としては、基本ノーポジ、時々ショートみたいな感じでした。それはこのブログでも書いています。
しかし今、世界は変わりつつあります。我々の足もと、日本円。このさきハイパーインフレに陥るかもしれない、そんな意見が増えつつあります。
それどころか米ドル。こちらも、おなじみの債務上限問題が今年ばかりは収束しないかもしれない。上院はかろうじて民主党が維持しているものの下院は共和党が奪取。バイデンとの対決姿勢が鮮明です。
なにしろ、コロナ禍においては世界各国が輪転機をフル稼働させてお金を刷りまくったのです。
そんな錬金術など、この世に存在しない。そんなことを世界中の人が思った瞬間、法定通貨の価値は吹き飛びます。
仮想通貨は価値ゼロになっても不思議じゃない、その言葉がそっくり法定通貨に返ってくるかも知れない。極端な物言いですが。
もし万が一不測の事態が起こったとき、お金はどこに向かうのか。
ビットコインに向かう可能性はあります。
例え現状のビットコインに退避資産たりうるポテンシャルがなかったとしても、人々が価値ありと判断すればお金は向かいます。そういうものだと思います。ロレックスやポケモンカードの延長線上。
今、我々が当たり前に生きている世界の経済が、実はただの虚像だった。世界の人々がそれを知ったときの逃避。
厳寒の海に浮かぶタイタニック号が沈むのかの見極め。沈むとすれば、船から逃げる決断をするのか、それとも残るのか。
逃げるとするなら、ビットコインは救命ボートになり得るのか、なり得ないのか?
おそらく、ビットコインに存在意義があるとすれば、究極的にはそんなところの議論にあるのだろうと思います。