Another skyを探す旅

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債務上限問題に揺れる投資家心理。本当に、いつものプロレスなのか?

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このブログでは、先週1週間における投資の振り返りをするのが、月曜日のデフォルトになっています。

 

ご自身の投資については、自己判断、自己責任にてお願いします。

 

 

アメリカのイエレン財務長官はじめ、FRBのパウエル議長やECBのラガルド総裁といった、世界の財政政策のカギを握る人物たちが、先週の日本に勢揃いしていました。

 

新潟で開催された、G7財務大臣中央銀行総裁会議に出席していたのです。

 

 

 

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最近、世界中のニュースで騒がれていたのが、

バイデン米大統領が、広島で開催されるサミットに直接参加せずに、オンライン参加に留めるのではないかという話です。結局は広島に来るようなのですが。

 

新潟にいたイエレンですら、スケジュールを切り詰めて最低限の日程で帰国したのです。

 

なぜなのか?

それは今、米議会で議論されている債務上限問題が、与野党間で合意できるかの瀬戸際にあるからです。

 

債務上限問題をおさらいしておくと、

米国が発行できる国債(つまりは借金)には、債務上限が法で設定されています。

それ以上の国債発行はできないことになるのですが、米国の債務は年々増加しています。

この、債務上限を引き上げるか、あるいは一時的に上限枠を外すかといった協議が、与野党間でギリギリまで詰められます。

 

ギリギリであっても、これまで結局は与野党で合意が図られてきたこともあって、今回もどうせ合意するんだろ?という、いわば出来レース的な、プロレス的な見方も多いのが現状なのですが、

 

言うまでもなく、これが万が一合意に至らず、米国がテクニカルデフォルトに追い込まれるなどという事態に至れば、世界経済の混乱は必至です。

 

今回に限っては、トランプ前大統領も、合意するくらいならデフォルトしたほうがアメリカのためだなどと発言する始末です。

 

ただでさえインフレや金利上昇、銀行の破綻懸念など問題が山積する米国経済。

金融市場も、これをネタとばかりに大きく上下に揺さぶられることでしょう。

 

影響力がある誰か一人の発言をきっかけに、大暴落が起こっても不思議ではありません。

 

そういう意味では、今は投資家にとって、ハンドリングが極めて難しい相場と言えます。

 

メンタルも大きく揺さぶられるでしょうし、不用意な参戦は冗談抜きで即死しかねません。

 

どうしても今投資をする理由があるというなら、危険を承知のうえでロットを抑えて入る。これに尽きるでしょう。

 

 

 

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今エントリーするとすれば、何を根拠に自分を納得させて参戦するのか?

 

非常に難しいのですが、

 

まず前提として、

個人的にはマクロでも勝てる地合で戦っていくのが基本だと考えます。

逆風で参戦する必要など、個人投資家には1ミリもないです。

 

と考えるなら、

今はマクロ的に、伸びる材料を見出しにくい環境です。

 

SNSや、YouTubeなどで多くの人が言うように、今はやはり暴落懸念が先に立つ相場です。

 

しかし、困ったことに?

ナスダックは上昇していますし、日本株も強い。

 

市場心理と逆相関しています。

 

しかし、相場で勝つのは常に少数派という言葉もあります。

ファンダがどうあろうと、この世界は値動きがすべてです。

 

結果以上に何かを求めても、無意味な世界なのです。

 

今エントリーできるのは、自分の投資行動に確固たる自信が持てる人だけです。

それ以外の人は、近づいてはだめです。

 

とにかく難しい局面です。繰り返しますが、誰かの一挙手一投足でどう動くかまったく読めないのです。

 

このようなタイミングで、自分が相場の餌食になるのだけは避けなければならない。

 

こんなことを考え続けて、やがて半年間もノーポジを続けています。

 

しかし、以前のブログでも書きましたが、これで機会損失となるならそれも止む無し。

昔から相場の格言があります。

「休むも相場」

 

戦えるタイミングはこの先必ず来ます。