老後2,000万円問題から端を発し、積み立て投資を始めたという方も少なくないのではないでしょうか
そんな方も、この株価暴落で不安を感じてませんか?
今日は、このタイミングだからこそ考える積み立て投資の是非について考えます
個人投資家は動揺している
コロナウイルスを材料にした世界同時株安が進行中です
ブラックスワンと呼ばれることも増えてきたような気がします
感染の収束がいつになるのか、なかなか見通しがききません
そんな先行き不透明な状況にあって、積み立て投資をしている方、特に始めて日が浅い方のなかには、動揺して投資をやめる方が急増していると日本経済新聞に書かれていました(2020.3.7日本経済新聞「クローズアップ」)
記事によれば、2,000万円問題以降、楽天証券では投資信託の積み立て設定人数が47万人強と、1年前の約2倍にまで増加していたそうです
また、つみたてNISAやイデコの税制活用も増加していたとのことです
そんななかでのコロナショック
途中で解約したくなるのも、無理はありません
僕が最近、気になるのは日本株ブログを書いている方が記事をアップしていない
もちろん一部であって、全員ではないですが
この暴落でずいぶん手負いを受けたのかな、などと邪推してしまいます
今の日本株、誰が買っているのでしょうか?
個人は売っている。外人も売っている。あとは?日本銀行のETF買いくらいなのでしょうか
積み立て投資の本質を考える
日経の記事には、
現在の暴落相場を、2008年のリーマンショックと比較する声も聞かれるものの、実際に影響がリーマン並みになるとの見方はまだ少ない、とあります
であれば、またいつか株価は回復してきますね
日経の記事が正しいとすれば、むしろ現在は株を安価で多く仕込めるタイミングということになります
たとえ、もう一段の暴落が来たとしても、同じ理屈で安く仕込めるとすれば、仕込みのチャンスともとらえられる
ただし前提があって、今後の日本株が長期的に上昇していく確信を持てれば、ですけどね
積み立て投資の良いところは、毎月一定金額(または一定数量)を買い付けていくところです
一定金額を自動的に買っていくので、とにもかくにも買う。いずれ株価が回復すれば、評価額は増加することになります
僕は、個人的な嗜好もあって、現在は日本株をほとんど保有していませんが、米国株であっても新興国株であっても同じで、長期で伸びていくマーケットや銘柄だと信じることができれば、もう腹を括ってリスクを取りにいく
成功も失敗も、結果はすべて自分に帰結します
なので、自己責任や、資金管理の観点からも、無理なく投資していける積み立てという手法は、ありだと思います
要は、何を積み立てるのか
どんなに積み立て投資を続けたとしても、衰退していくマーケットを対象にしていては、多くのリターンは得られません
特定の銘柄や、特定の国、地域にこだわりすぎた投資をすると、それはそれでリスクリターンの比率が高くなります
ひとつだけお伝えしたいのは、
株式投資といえば、我々は日経225やTOPIXなど、日本の株式を想像しがちです
しかし、当然ながら世界にはいろんな国があり、投資対象も多岐にわたります
日本株だけしかないという思い込みで投資をするのは、いささか視野が狭いということになりかねません
いまやネット証券では、世界中の金融商品が購入できます
証券会社を選べば、相当にマニアック?な市場にも個別銘柄で投資することも可能です
昔より、投資の垣根は相当に低くなっています
投資を始めたばかりであればなおさらのこと、視野を広く持つことを、自分自身もですが、心がけたいと思っています