年を取ることは、いいことなのか?
佐藤愛子さんのエッセイではないですが、年齢を重ねることが、本当に寿がれることなのだろうか?
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そんなことを、真顔で考えてしまうというのは、まあ嫌な世の中ですよね苦笑
「ヤケクソを込めて書いた」というのは、佐藤節なのでしょうが、
しかし、老後不安や、老害などと、長生きすることがよろしくないかのような
そんな空気感に気付くことはないでしょうか?
例えば「老後不安」
老後に、何の不安があるというのか?健康でしょうか、お金のことでしょうか?
人間、生き物である以上、いつかは衰えます。いかに健康を保ち、生活の質を高く維持するか
それは、大切なことですね
お金は?
すでに年金の受給年齢に達しているなら、ある程度の先を見通せるということもあるでしょうが、
年金なんて、まだまだ先の話。そもそも、年金なんて、ちゃんと貰えるかも分からない
そんなことを考えてしまう年代にとっては、老後どころか、近々の足もとの心配で精一杯
そんな人も多いでしょう
昨年話題になった、いわゆる「老後2千万円問題」あたりから特に、若いうちから投資をしておかないと、将来大変なことになる
そんな、強迫観念にも似た?風潮が高まってきたようにも感じます
しかし、僕は思うのですが、
自分が納得できないのに、世間が言っているから、大切なお金を投資するとか、そんなのあり得るのか?
今日は、「老後不安」と「投資」について、どのように気持ちの折り合いを付けるかについて考えてみます
今日は、これが結論になるのですが、
投資には、リターンを得ることと裏はらに、
ご存知のように「元本割れ」のリスクがあります
当然なのですが、損をするかも知れないのですね
リターンを多く得ようとするほど、ハイリスクを取らなければならない
投資に元本割れのリスクがある以上は、投資家(投資に足を突っ込んだ人は、全員が投資家です)自身が、
「なぜ、自分はそのようなリスクを負うのだろうか?」
そのことを、ちゃんと「腹落ち」させる必要がある
どのようなリスクを、いつまで負うのか?それが納得できていないと、絶対に投資では失敗するでしょうね
海図がないのに航海をするようなものです
もっと言えば、現金や預金で置いておくことが悪いとはいいきれない
日本は、長い後遺症に苦しむことになったバブル崩壊を経験しています
その後も、リーマン・ショックなど、景気の底というのは、必ずやってきます
いまは、30年ぶりの高値などと騒いでいる日経平均株価ですが、つい先日まで、コロナショックとか、言っていたじゃないですか
そのようなタイミングで必ず言われるのは、「キャッシュ・イズ・キング」
現金最強というやつです
実際のところ、日本はバブル崩壊以降、今でも長いデフレに苦しんでいます
デフレというのは、不景気の証左でもあるし、キャッシュが強いということでもあるのです
しかし問題は、世界的にデフレというならともかく、日本の一人負け状態が長年続いたものだから、日本人が貧乏になったなどと言われ始めたのです
とはいえ、日本はいまだ世界3位の経済大国です
一人あたりGDPも、世界26位まで後退したとはいえ、まだ「貧しい国」とまでは、いくらなんでも言い過ぎです
なので、キャッシュが一概にダメかというと、実はそうでもなかったりする
ただ、はっきりお伝えしておくのは、
投資リスクが嫌だからといって、現金で置いておくことにリスクがないとはいえません
現金にも、またリスクがあることを認識すべきです
現金で持っているにせよ、自らの意思でそうしている
では、これからもキャッシュで置いておけばよいかというと、それは話が別です
昔、30年くらい前だと、郵便局の定額貯金に突っ込んでおくだけで、年利8%とか貰えた時代もあったのでしょうが、
当時と比べると今、金利は限りなくゼロに近づいています
今はまだ、デフレから脱却できないなどと言っていますが、そもそも政府は2%の物価上昇を一応目指しているので、今後お金の価値が相対的に下がっても、決して文句は言えません
僕のような奇特な考えを持つ者のなかには、お金に飽き足らず、仮想通貨などという「数字の羅列」にお金をぶち込むような、そんな変人もいる時代なのです苦笑
どうなのでしょう?
2千万円問題とか、これからは投資の時代とか、散々言われてはいますが、実際に投資に足を踏み込んだ人というのは、そんなに多いのでしょうか?
実はみんな、あんまり動いていないんじゃないか?笑
言っておきますが、ギャンブルをやれとお勧めしているわけではありません
短期トレードがいいと、そそのかしたりしません
お好きな方は自己責任で。その程度の話です
ただ言えるのは、
時代によっては、現金で持っていることもリスクになる
自分がどの程度のリスクを取れるのか、ていねいに探ってみる
繰り返しになりますが、
何も無理に、
過度なギャンブルに偏らなくても良いのではないでしょうか
「これから、世界がどこに向かうのか」ということと、「これからの自分がどこに向かうのか」のベクトルが異なっていると、人生がつらくなる
無意識のうちに、なにも選択しないままに、実は「経済の流れ」に逆らっていないか?
そこを考える
自らの意思で決める、ということ
それを踏まえているとすれば、
「タンス預金」だって、時代によっては立派な投資になり得るかもしれないですから