Another skyを探す旅

激変する世界を生きるヒント。それは自分の足元にある

「点」ではなく、「線」で考える。

投資をする方であれば当然のように、
FRBの議長や日銀総裁といった「要人発言」に注目します。

彼等の一言で市場が大きく動くからです。

しかし最近特に感じるのは、

投資家の多くが、発言内容を事前に「予測」し、あるいは誰かインフルエンサーの予測に乗れるかどうかの、言ってみればあやふやな「信頼性」を根拠に投資するのですね。

特に昨年あたりから顕著なのは、米国(日本でも)の政策金利の動向が市場関係者を右往左往させている。

今、多くの投資家が「点」の視点で投資判断をしています。

当たれば良いが、当然相応の確率で外すこともあるわけです。はっきり言えば、ギャンブルに近い。

一方で、局地的な勝ち負けはあるにせよ長く生き残っている投資家を見ていると、
「点」ではなく「線」を強く意識している投資家が多いように感じます。

言ってみれば長期投資ということになってしまうのでしょうが、

しかし前述のとおり、
「点」で戦うのがギャンブル的要素を含む、高難易度の勝負であるのに対し、

「線」を捉えようとする投資は
(もちろん、結果として線が直接であることは稀で紆余曲折するのが普通)
比較的に戦略が組みやすく、多くの人にとっても効率的に利益を得やすいように感じます。
線で捉えることが優位だと感じるのは、多少のランダムウォークがあっても最終的に自分のシナリオに収斂する場合も多いからです。

投資に限らず、
ふだんから我々は物事を点で決めつけようとしていないか。

ここには一考の余地があると思います。