Another skyを探す旅

激変する世界を生きるヒント。それは自分の足元にある

海外へ行けない今だからこそ、「旅」とはなにかを考える

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コロナウイルスの変異種が猛威をふるうなか、日本でも感染拡大の勢いが止まりません

 

世界をみると、多くの国で鎖国に近い状態が続いています

 

なかなか入国許可が下りない。許可が出ても、現地で2週間の隔離生活とか、そんなのが当たり前です

 

そんな当たり前も、2年前までは想像も付かなかった異常事態なのです

 

多くのビジネスでも、個人旅行でも、海外渡航のハードルは著しく上がりました

 

場合によっては、海外へ行くということが「世間」から白い目を向けられることにもなりかねません

 

なんとも窮屈な、やるせない時代になったものです

 

しかし、

このような時期だからこそ、「旅」というものについて、あらためて考える良い機会になるかも知れません

 

 

 

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かつて、海外へ渡航するということは、間違いなく「旅」でした

 

かつて、といっても、そんなに大昔にさかのぼる話でもありません

 

1960年代のエアチケットの値段は、一般の家計収入の5か月分とか、半年分とかいわれていました。

 

もちろん、渡航先によっても価格は異なるでしょうが、「ちょっと行ってくる」的な感覚で行けた時代ではなかった。それは確かでしょう

 

それが、平均家計の1か月程度まで圧縮されたのは、1980年代に入ってからのことです

 

 

 

 

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ボーイング747と聞いて、すぐに反応できる人は、かなりの通でしょう

 

「ジャンボジェット」といわれると分かる人もいると思います

 

航空機の大型化により大量輸送が可能になった時代です

 

この頃から、海外旅行の「大衆化」が急速に進むことになります

 

東京は特にですが、羽田など航空機の離発着枠が確保できず、世界に劣後するなどといわれていました

 

そんななか、ジャンボジェットは日本の空港の課題に、ある程度のソリューションをもたらすことになります

 

海外旅行が身近になり、多くの日本人はショッピング目的など気軽に海外に出ることになりました

 

ちょうど、高度経済成長を経てバブルに至る時代の潮流も大きな後押しになったのは言うまでもありません

 

 

 

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コロナ前に目を向けると、アジア各国やオセアニアなど、そう遠くない地域にはLCCの航空網が張り巡らされ、低価格競争を繰り広げました

 

時期さえ選べば、数千円から海外に行くことも可能でした

 

海外旅行は、もはや誰でも行けるものになり、極めて安価な消費活動のひとつとなったのです

 

一方で、日本の若者が海外へ出ないとも言われました

 

個人の考えと、置かれた状況によって、海外に関する関心と行動には大きな差があったのも事実です

 

 

 

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コロナによって、「旅」をとりまく環境は激変しました

 

多くの航空会社が、経営破綻の危機に面しています

 

自分自身も、あの横浜のダイヤモンド・プリンセスの船内感染の直前でしたが、香港・クアラルンプール行きを予定していて、直前にキャンセルしたのでした

 

もし今後、コロナが終息する日が来たとして、

日本人は何を目的に海外へ向かうのか?それとも、海外へ行かなくなるのか?

 

このブログでもたびたび触れるのですが、日本人は世界のなかで相対的にお金持ちではなくなりつつあります

 

賃金も伸びず、デフレが続き、むしろ海外から日本にショッピングに来る観光客が増えていました

 

もう、日本人が海外へ出かけても、お買い得なショッピングは徐々に難しくなってくるかもしれません

 

それでも海外へ行きたいとするなら、インセンティブは何なのか?

 

少なくとも、僕個人としては、コロナがおさまって海外へ行けるチャンスがあれば、迷わず行きますね

 

絶対に行くと思います。でなければ、そもそもブログのタイトルに「旅」とか付けませんから笑

 

あなたは、どうしますか?